ヴァルベルク&オルケステル・ノルド/ドゥーニ:オペラ・コミック《モデルに恋をした画家》&《二人の猟師と農婦》(2枚組)
18世紀にイタリアに生まれ、
フランスのオペラ・コミックに旋風を巻き起こした
ドゥーニ
世界初録音を含む二作品が登場!
作曲家ドゥーニは、イタリアに生まれ、イタリア伝統のオペラ・セリアを作曲していました。1757 年頃までにはパリに移り、以降亡くなるまでパリで活躍します。
名前のスペルも最初はDuniでしたが、Dunyとフランス風に変わりました。フランスでは、オペラ・コミック(もともとは喜劇的内容のものを指しましたが、むしろ歌と地の台詞を併用しているものを意味します)の新しいスタイルあるいは、アリエッタをもつコメディ(Comédie mêlée d’ariettes)の旗手として名を馳せました。
ここではドゥーニの代表作にして初のオペラ・コミックである《モデルに恋をした画家》(1757)と、世界初録音の《二人の猟師と農婦》(1763)を収録しました。
《モデルに恋をした画家》は、年老いた画家アルベルティのアトリエにモデルとしてやってきたロレットという女性にアルベルティが恋をするも、彼女はアルベルティの弟子であるゼルバンと結ばれる、というもの。恋の話よりは古い芸術と新しい芸術との対比などに重きがおかれ、また、フランス語の言語の美しさがきわだつ音楽作りがなされています。
《二人の猟師と農婦》は世界初録音。コラとグイヨという哀れな2 人の猟師と、ペレットという農婦が一攫千金を夢見るも事態は変わらぬまま終わる、という教訓めいたお話です。イタリア風のシンフォニアで始まり、アリアの伴奏に弦楽器のピツィカートが効果的に用いられています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
エジディオ・ドゥーニ(1709-1775):
オペラ・コミック《モデルに恋をした画家》(Le peintre amoureux de son modèle)
〔台本:アンスーム、1757年7月26日、サン=ロラン近郊の劇場にて初演〕
オペラ・コミック《二人の猟師と農婦》(Les deux chasseurs et la laitière)
〔台本:ルイ・アンスーム、1763 年7月21日、パリ、イタリア劇場にて初演〕
【演奏】
オルケステル・ノルド
マルティン・ヴァルベルク(指揮)
《モデルに恋をした画家》
ポーリーヌ・テシエ(ロレット)
エリック・フシェ(アルベルティ)
ダヴィド・トリコ(ゼルバン)
《二人の猟師と農婦》
ポーリーヌ・テシエ(ペレット)
ダヴィド・トリコ(コラ)
ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(グイヨ)
【録音】
2022年2月7-10日、ノルウェー
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年01月11日 00:00