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ジュリアン・ショーヴァン&ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ/グルック: 歌劇《オーリードのイフィジェニー》(2枚組)

ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ

待望すぎる古楽器初録音! リュリとワーグナーを繋ぐグルック快挙の傑作

オーストリア出身のグルックによる《オーリードのイフィジェニー(アウリスのイフィゲニア)》は彼のパリ進出の成功を決定づけた重要作品で、リュリが確立したフランス・オペラにおいて新境地を拓いた傑作。
ワーグナー編曲版で序曲だけ単独演奏されることも少なくありませんが、グルック自身の想定した姿に迫る古楽器での全曲録音CDはなぜか全くありませんでした(ミンコフスキ指揮は映像ソフトのみ、ERATOのガーディナー盤はリヨン国立歌劇場管弦楽団との現代楽器演奏、OEHMSのシュペリング盤はワーグナー編曲版)。
その渇を潤して余りある当録音は、近年ハイドンの『パリ交響曲集』やモーツァルトの後期作品の録音でシーンを賑わせるフランスの古楽器集団ル・コンセール・ド・ラ・ロージュによるもの。指揮者ショーヴァンは細部まで徹底して作曲家の企図を読み解き、ソリストも初演歌手たちの個性をふまえて選出、後に付加された女神ディアーヌ降誕の場面は大道具での劇的効果をきらったグルックの考えに沿うよう排し、神官カルカスへの託宣でフィナーレが導き出される初演版を採用(この版も当盤が世界初録音)。随所で存在感をあらわす合唱もヴェルサイユの精鋭陣が見事に歌い上げます。
レチタティーヴォとアリアが延々交互に続く形式を避け、オペラ全体を一続きの音楽として通作する「改革オペラ」の真骨頂、名歌手たちのドラマティックな歌唱と迫真の古楽器演奏でじっくりお楽しみ下さい。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):悲歌劇《オーリードのイフィジェニー》(全3幕/1774年パリ初演)
台本…フランソワ=ルイ・ガン・ル・ブラン・デュ・ルレ(1716-1786)

【演奏】
イフィジェニー…ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
クリテムネストル…ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)
アシル…シリル・デュボワ(テノール)
アガメムノン…タシス・クリストヤニス(バリトン)
カルカス…ジャン=セバスティアン・ブー(バリトン)
パトロクル、アルカス、ギリシャ人…ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
ギリシャの女1…アンヌ=ソフィ・プティ(ソプラノ)
ギリシャの女2…ジャンヌ・アムザル(ソプラノ)
ギリシャの女3…マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)

ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
ジュリアン・ショーヴァン(指揮)

【録音】
2022年10月 ソワソン(フランス北東部ピカルディ地方)

総収録時間: 115分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年08月22日 00:00