フランチェスカ・デゴ/ブゾーニ: ヴァイオリン・ソナタ集、4つのバガテル 2024年11月29日発売
ブゾーニの没後100年記念アルバム。フランチェスカ・デゴのヴァイオリン・ソナタ集
イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナタと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナタはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位法が駆使されています。第3楽章にはJ.S.バッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれています。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。
フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHK交響楽団をはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フランチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924):
1-3. ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調Op. 29 K 234(1890)
4-13. ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op. 36a K 244(1898/1900改訂)
14-17. バガテル集 Op.28 K 229(1888)
14. I. Aus der Zopfzeit. Quasi Menuetto
15. II. Kleiner Mohrentanz. Rascher Tanz-Rhythmus.In drolliger Weise
16. III. Wiener Tanzweise. Walzer-Tempo - Breit und steigernd -A tempo
17. Kosakenritt (Nach einem russischen Volksliede). Sehr rasch
【演奏】
フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)
フランチェスカ・レオナルディ(ピアノ)
【録音】
2023年9月26-28日
Potton Hall, Dunwich, Suffolk(UK)
総収録時間:65分