レオポルド・ストコフスキー BBC交響楽団、他『ファリャ: 恋は魔術師(1964年録音)他』2025年2月20日発売
輸入盤CD
伝説的指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)の貴重な記録を収めたアルバム。1964年のロイヤル・アルバート・ホールでのファリャ:バレエ音楽『恋は魔術師』の演奏、1952年のサンフランシスコ交響楽団との『恋は魔術師』およびベルリオーズ序曲「ローマの謝肉祭」のリハーサル、1959年のBBCでのインタビューが収録されています。1964年の『恋は魔術師』はモノラルながら鮮明な音質です。
レオポルド・ストコフスキーのユニークなスタイルといえば、効果的な音響を求めてオーケストラ内の配置を変更し、中でも今日では「通常配置」と呼ばれる1stと2ndのヴァイオリンを並べる形(ストコフスキー・シフト)を提唱したほか、弦楽器奏者それぞれの自由なボウイングを尊重する柔軟性、イングリッシュホルンやホルン等のソロパートのヴィブラートや音色への強いこだわり、そして指揮棒を使わない独自の指揮技法などが挙げられ、これらは彼の人気と独特な豊かなサウンドを形作る要素となっていました。本アルバムに収録されたリハーサルでは、ストコフスキーの創造的なプロセスを垣間見ることができます。アルバムに収録された『恋は魔術師』の演奏は、彼のカリスマ的な音楽作りを象徴する例です。
30分にわたるインタビュー「フランクリー・スピーキング 率直に言って」(英語)では3人のインタビュアーの質問にストコフスキーが答えるというスタイルで、演奏旅行先でのウィーンの印象から、ツアーで訪れたドイツ、イタリア、ポーランドでのコンサートについて、また音楽を演奏する喜びを語り、ベートーヴェンの作品の演奏を例に挙げ、音楽を解釈する重要性を説いていきます。そしてディズニーとの会話、ポーランド移民であった父と幼少期の思い出、音楽に対する姿勢などを明快に答えていきます。「音の魔術師」の異名を持つストコフスキーの飾らない表情が窺えるインタビューです。
(ナクソス・ジャパン )
【曲目】
1-13. マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):バレエ音楽『恋は魔術師』*
14. 組曲『恋は魔術師』 リハーサル**
15. エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):ローマの謝肉祭 Op. 9 リハーサル**
16. フランクリー・スピーキング
- ジョン・ボーエン、レジナルド・ジャック、ジョージ・スコットからの質問にレオポルド・ストコフスキーが答える
【演奏】
グロリア・レーン(ソプラノ)*
BBC交響楽団*
ヒュー・マグワイア(リーダー)*
サンフランシスコ交響楽団**
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
【録音】
1964年9月15日(ライヴ)
ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン…1-13
1952年12月19日(ライヴ)
War Memorial Opera House、サンフランシスコ…14,15
1959年8月25日 BBC スタジオ、ロンドン…16
総収録時間:75分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年01月21日 00:00