ベルトラン・シャマユ『ラヴェル:フラグメンツ』CD 2025年3月14日発売
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き
日本語解説書には、オリジナルブックレットの日本語訳と、相場ひろ氏による書下ろし解説を掲載。
ラヴェル作品に対してお互いに向き合い、ラヴェルに敬意を表した作品を組み合わせた、ラヴェル生誕150年記念アルバム
輸入盤CD
2ベルトラン・シャマユは、このアルバム「ラヴェル:フラグメンツ」について「幼少期から常に私と共にあった作曲家の生誕150周年を祝うための、私自身による貢献です」と述べています。ソロ・ピアノ音楽のアルバムであるこの作品には、ラヴェル自身による《ラ・ヴァルス》や《ダフニスとクロエ》からのトランスクリプションや、シャマユ自身が編曲したラヴェルの声楽作品、さらにはラヴェルへのオマージュとして書かれた作品が収録されています。これらのオマージュ作品のうち5曲は、アルテュール・オネゲル、ホアキン・ニン、アレクサンドル・タンスマン、シャビエル・モンサルバーチェ、そしてラヴェルやドビュッシーなど20世紀初頭の主要な作曲家たちの作品を広めたピアニスト、リカルド・ビニェスといった作曲家たちによるものです。また、3曲は現代の作曲家であるベッツィ・ジョラス、サルヴァトーレ・シャリーノ、フレデリック・デュリユーによるものです。
現在でもベストセラーとなっている、エラートがシャマユによるラヴェルのソロ・ピアノ作品全集を2016年にリリースした際、『グラモフォン』誌は「息をのむような美しさと比類なき力を持つ啓示的な演奏」と称賛し、「フランス音楽や卓越したピアノ演奏を愛する人にとって、この作品を見逃す手はない」と高評価を得ています。
このアルバムが録音されたミラヴァル・スタジオは、プロヴァンス地方にある古城シャトー・ミラヴァルを1977年にジャック・ルーシェが改装したスタジオで、古くはAC/DC、スティング、ピンク・フロイド、シャーデー、ワム!らが、伝説的なセッションを行いましたが、ここ20年間使用されていませんでした。しかし2021年にブラッド・ピットが名音楽プロデューサーのダミアン・クインタードとパートナーを組み、1970年代当時の貴重な録音機材を保ちつつ、ピットとクインタードが設計した最新のアナログ/デジタルのハイブリッド機材を導入し、この伝説のミラヴァル・スタジオを2022年夏に改修復活させました。このアルバムでもダミアン・クインタードが、レコーディング、編集、マスタリングを手がけています。それ以降のこのアルバムを含めて3枚のアルバムは、ミラヴァル・スタジオで録音されており、独特な空間が再現された録音も、世界的に高評価を得ています。
(ワーナーミュージック・ジャパン)
【収録予定曲】
1 ) モーリス:ラヴェル(シャマユ編):《3つの歌》M. 69~第2番:天国の美しい3羽の鳥
2 ) モーリス:ラヴェル:ピアノ組曲《ダフニスとクロエ》M. 57c~ダフニスの優雅で軽やかな踊り
3 ) ホアキン・ニン:5つの注釈~第1曲:ラヴェルへのメッセージ
4 ) モーリス:ラヴェル(シャマユ編):《5つのギリシャ民謡》~第1番:花嫁の目覚め
5 ) サルヴァトーレ・シャリーノ:夜に
6 ) モーリス:ラヴェル:ピアノ組曲《ダフニスとクロエ》M. 57c~夜想曲、前奏曲と戦いの踊り
7 ) アレクサンデル・タンスマン:《4つの前奏曲》~第2番:モーリス・ラヴェルへのオマージュ
8 ) モーリス:ラヴェル(シャマユ編):ハバネラ形式の小品 M. 51
9 ) フレデリック・デュリユー:倒れたすべての者たちに
10 ) モーリス:ラヴェル:ラ・ヴァルス M. 72b
11 ) リカルド・ビニェス:《ピアノのための4つのオマージュ》~第1番:メヌエット・スペクトラル(モーリス・ラヴェルを偲んで)
12 ) ハビエル・モンサルバーチェ:モーリス・ラヴェルへのエレジー
13 ) ベッツィ・ジョラス:シグネッツ、モーリス・ラヴェルへのオマージュ
14 ) アルテュール・オネゲル:《3つの小品》H. 23 ~第2番:ラヴェルへのオマージュ
15 ) モーリス:ラヴェル:ピアノ組曲《ダフニスとクロエ》M. 57c~ダフニスとクロエの情景
【演奏】ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
【録音】2024年12月19-21日、フランス、ミラヴァル・スタジオ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年01月31日 12:00