注目アイテム詳細

カール・ズスケ『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲&メンデルスゾーン:八重奏曲』『バッハ:無伴奏ヴァイオリン全曲』SACDハイブリッド タワレコ限定 2025年4月30日発売

カール・ズスケ

タワーレコード・オリジナル企画盤 Berlin Classics x TOWER RECORDS
タワー企画盤初。海外レーベルと直接制作した輸入盤SACDをリリース。理想のマスタリングを実現
タワー限定企画盤。SACD復刻シリーズ最新作
第37弾 旧東独の歴史的名盤 一部世界初SACD化
旧東独を代表するヴァイオリニスト、カール・ズスケ(1934-)の代表的名盤2点を最新復刻 ETERNAの貴重音源

1.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーン:八重奏曲*<1987,85*年デジタル録音 マズア&LGO他>
2.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全曲<1983年アナログ&85-88年デジタル録音> (2枚組)


Berlin Classics(旧ETERNA)原盤のアーカイヴの中から演奏・録音ともに卓越したアルバムをSACDハイブリッド盤で復刻。オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング(一部を除く)、ダイレクトDSD化により新規で良質のハイレゾ音源を最善の状態で提供

<仕様>:タワーレコード限定販売、輸入盤SACDハイブリッド、ジュエル&スリムケース仕様、オリジナル・ジャケット・デザイン使用、盤面:緑色仕様、最新デジタル化とマスタリング(SACD層、CD層別個)、本国のオリジナル・マスターテープを使用しダイレクトにDSD化。日本語簡易帯付。解説:板倉重雄(帯裏面に掲載)
本国オリジナル・マスターテープからの新規マスタリング
輸入盤特別価格(税込)3,090円(1)、2枚組5,790円(2)
音源:Berlin Classics マスタリング・エンジニア:クリストフ・スティッケル氏
2025年4月30日(水)リリース予定

企画・販売:TOWER RECORDS 制作・発売:Berlin Classics 協力: JAPAN PUBLICATIONS TRADING

2018年11月に、タワー企画盤としては初めて海外レーベル(ベルリン・クラシックス)と直接SACDハブリッド盤を復刻するプロジェクトを始動し、第36弾までリリースが進行しました。最新作としまして今回は、旧東独を代表するヴァイオリニスト、カール・ズスケの代表的録音2種をSACDハイブリッド盤で復刻します。そのうちバッハは全6曲のうち2曲がアナログ録音、4曲がデジタル録音のため従来の当企画ではSACD化の難易度が高い音源でしたが、2024年よりETERNAのデジタル録音のSACD化にも取り組み成果を出だことを鑑み、今回取り組んだ次第です。また、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲も1987年収録でのデジタル録音であり、これまでSACD化が行われておりませんでしたので、今回合わせて最新のSACD化の音をぜひ確認ください。尚、ズスケは2022年に「バッハのヴァイオリン協奏曲第1&2番」と、「ベートーヴェンのロマンス第1番&第2番他」のアナログ録音をSACDハイブリッド盤で発売済です(0302713BC)。こちらも含めズスケの素晴らしい至芸をお楽しみいただけます。いずれも当時の旧東独の粋を尽くした優秀録音ばかりですので、SACD化による効果を存分にお聴きください。エンジニアであるスティッケル氏によるマスタリング含め、現況で最高のパッケージを目指しました。復刻にあたってはプロセスを重要視し、従来通り自然な音質を心掛けています。今回の発売のために本国のオリジナル・マスターテープから専任のマスタリング・エンジニアであるウィーン在住のクリストフ・スティッケル氏がデジタル化&マスタリングを行った上で、最良の形としてリリースいたします。尚、今回の発売から日本語の帯に関しましては従来のCD裏面も全て覆う形のくるみ帯から、通常市販にある形の細い形式の帯(簡易帯)に変更しております。ご了承ください。今後も不定期でベルリン・クラシックスの音源を復刻予定です。ご期待ください。

<マスタリング詳細> “オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング”(2.のBWV1001&1002 以外)
●本国所蔵のU-Maticで記録されたマスターテープからデジタル音源を抽出後、アナログ領域でリマスタリング
●SACD層:上記を経てDSDにダイレクト・コンバート
●CD層:同様に上記を経て44.1kHz/16bit化
●それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸
●マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり

マスタリング・スタジオ内部
マスタリング・スタジオ内部

●クリストフ・スティッケル氏からのメッセージとマスタリング詳細:
“Pure Analogue ReMastering of the original ETERNA Digital Tapes for SACD”
The goal of refurbishing these original master tapes is not to make these wonderful recordings sound like today’s music but catching as much sound and musical information from these tapes as possible.The individual U-Matics are recorded over with this set-up:
Sony - DMR 2000 or 4000 Digital - Digital Mastering Recorder Sony - PCM 1630 - PCM Concerter Sony - DTA -2000 Digital Tape Analyser
Several runs are necessary during which the machine is set exactly to the individual tape. This ensures error-free playback with maximum sound quality.Re-mastering is done in a purely analogue way. The aim is to retain as much tonal and musical information, overtones and spatial depth as possible. Without altering the original recording.The analogue signal is then converted directly to DSD. Either with Mytec "Brooklyn ADC" - DSD Converter or Grimm "AD1" - DSD Converter.

“オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング”
これらのオリジナル・マスターテープの復元における到達点は、これらの素晴らしい音楽をあたかも新録の音源のように変えてしまうのではなく、このマスターテープに記録されている音そのものと音楽的な情報を可能な限り捉えることにあります。U-Maticで記録されたマスターテープは、以下の機材を用いて個々のテープ状態に合わせて最適なセッティングが施されます。これを行うことによりエラーのない最高の音質の再生が保証されます。
Sony - DMR 2000 または 4000 Digital - Digital Mastering Recorder Sony - PCM 1630 - PCM Concerter Sony - DTA -2000 Digital Tape Analyser
リマスタリングは純粋なアナログ領域で行われます。そのことにより、音質、倍音、空間の奥行など、マスターテープに記録されている音の情報量を可能な限り復元することが可能になります。その後、アナログ信号はMytec"Brooklyn ADC" や Grimm "AD1"などの機材を用いてDSDにダイレクト・コンバートされます。

<マスタリング詳細> “ETERNAオリジナル・アナログテープからのピュア・アナログ・リマスタリング” (2.のBWV1001&1002)
●SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化
●CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化
●それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸
●マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり
"Pure analog ReMastering of the original ETERNA Tapes for SACD"
The goal of refurbishing these original master tapes is not to make these wonderful recordings sound like today’s music but catching as much sound and musical information from these tapes as possible. For the SACD only the original analog tapes from ETERNA were used. The whole ReMastering process was exclusively made in the analog domain. At the end of the ReMastering chain the analog signal was splited and converted on the one hand to DSD and on the other hand to PCM. The native DSD ( DSD64 – 2,8224 Mhz ) was used without any further convertation for the SACD Layer. The PCM Signal ( 96khz 24bit ) was used for High Res. The down converted PCM signal (44k1hz 16bit ) for the CD Layer on the SACD.
ristoph

“SACDのためのETERNAオリジナル・アナログテープのピュア・アナログ・リマスタリング”
これらのオリジナル・マスターテープの復元における到達点は、これらの素晴らしい音楽をあたかも新録の音源のように変えてしまうのではなく、このマスターテープに記録されている音そのものと音楽的な情報を可能な限り捉えることにあります。このSACDには、ETERNAが使用した本物のオリジナル・アナログテープが使用されています。全てのリマスタリング作業は、完全なるアナログ領域のみで行われています。そしてこのリマスタリング作業の最終段階において、そのアナログ信号はDSDとPCMの2つの音源へと分割・変換されています。ネイティヴDSD音源(DSD64 – 2,8224 Mhz)は、それ以上、一切手を加えることなく、SACDレイヤーに採用されています。96khz 24bitのPCM音源はハイレゾ音源用に使用されています。ダウン・コンバートされた44k1hz 16bitのPCM音源はCDレイヤーに採用されています。
クリストフ

*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

カール・ズスケ

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲(2025年リマスター)(SACDハイブリッド)
カール・ズスケ、クルト・マズア、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、ベルリン弦楽四重奏団
[0303997BC (1SACDハイブリッド) 輸入盤特別価格3,090円(税込)]POS: 885470039978

輸入盤SACDハイブリッド


【収録曲】
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
2. フェリックス・メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20
【演奏者】
カール・ズスケ(ヴァイオリン) (1)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (1)
クルト・マズア(指揮) (1)
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 (2)
カール・ズスケ(第1ヴァイオリン)、ジョルジオ・クレーナー(第2ヴァイオリン)、
ディートマル・ハールマン(第1ヴィオラ)、ユルンヤーコブ・ティム(第1チェロ)
ベルリン弦楽四重奏団 (2)
ヴォルフ=ディーター・バッツドルフ(第3ヴァイオリン)、 クラウス・ペータース(第4ヴァイオリン)、
カール=ハインツ・ドムス(第2ヴィオラ)、マティアス・プフェンダー(第2チェロ)
【録音】
1987年9月2-3日、 ライプツィヒ新ゲヴァントハウス (1)、 1985年9月2-5日、 ドレスデン・ルカ教会 (2)
【Original Recordings】
Musikregie:Heinz Wegner (1)、Eberhard Hinz (2)、 Tonregie: Eberhard Richter (1)、Horst Kunze(2)
【マスタリング・エンジニア】
クリストフ・スティッケル
【原盤】
Berlin Classics
【First LP Release】
ETERNA 729 215 (1)、725 130 (2)

カール・ズスケの代表的録音のひとつであるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と、メンデルスゾーンの八重奏曲をカップリング。ソリスト&室内楽奏者としてのズスケの神髄が詰まった最高の1枚。世界初SACD化!名盤を今回の発売のために本国所蔵のマスターテープから新規で復刻。SACDハイブリッド化企画第37弾

ドイツの名ヴァイオリニスト、カール・ズスケ(1934-)のソリストと室内楽奏者としての最高の精華を組み合わせた魅力あふれる1枚です。2曲ともデジタル初期の録音で、東独オリジナルのLPレコードを含めて音質的な物足りなさがありました。今回のSACD化で高域が伸びて音がすっきりと抜けきり、低域は重厚さが増して音の重心が下がり、音質が見違えるほど改善されたことがまず特筆されます。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は1987年9月の録音。会場の新ゲヴァントハウスは、ワインヤード型で音響的に最も成功したコンサートホールと言われますが、まずオーケストラだけの序奏部分での羽二重のようなふっくらとした響きに魅せられてしまいます。続いてソリストが登場。ズスケはつややかな美音と流麗なフレージング、軽やかなリズム感を駆使して、この作品の名旋律を絶妙なイントネーションで描いています。これだけ旋律を甘美に歌い抜きながら、決して則を超えることなく、上品なたたずまいを失わないのは、彼の音楽的趣味の高さを証明しています。また、モダン楽器、モダン奏法を用いながら、絹糸のような音の線と抑制的なヴィブラート、端正な造形感覚により、古典音楽らしい清涼感が立ち上っていることも美点と言えるでしょう。
メンデルスゾーンの八重奏曲は1985年9月の録音。こちらの会場はエテルナが録音スタジオとして使用していたことで有名なドレスデン、ルカ教会。ホール全体の響きを生かしたベートーヴェンに較べると、このメンデルスゾーンはマイクと楽器が近く、生々しさが感じられます。演奏はズスケが1977年よりリーダーを務めた200年もの歴史をもつゲヴァントハウス弦楽四重奏団と、1977年までリーダーを務めたズスケが1965年に創設したベルリン弦楽四重奏団の共演によるもの。ともにズスケが率いていた四重奏団だけに、音色、フレージング、アンサンブルが完全に一致し、音楽解釈を含めて混然一体となっているのが特徴です。また、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団は作曲者メンデルスゾーンのゲヴァントハウス・カペルマイスター時代の以前から活動した団体で、メンデルスゾーン演奏については最もオーセンティックな四重奏団であると言えます。こうした伝統に20世紀後半を生きたズスケの新古典主義的な音楽観と、両四重奏団の機能的で流麗なアンサンブルが加わり、音楽は端正で気品高く、瑞々しく躍動しています。
今回の復刻に際して、マスターテープはレーベルからウィーン在住のマスタリング・エンジニアであるクリストフ・スティッケル氏のスタジオに空輸し、アナログ領域でのマスタリングを行った上で、デジタル化にあたってはSACD層用のDSD化とCD層用のPCM化を別系統で行い製品化。今回の復刻に限らずこの企画では、日本にある本国からのコピーマスターからではなく、本国のオリジナルのマスターテープに遡ってマスターを一から作り直していますので、良質なテープのコンディションを基にした一世代上の品質を存分に味わうことができます。現在考えられる限りの理想的な方法でのマスタリングを実現しました。その効果は著しく、マスターテープに残されていたクオリティを極めて忠実に再現することが可能となり、さらにアナログ領域のみでのマスタリングとダイレクトDSD化が、より音質的に効果をもたらしています。従来と比較して驚くほど鮮明で解像度が高くなったことにより、演奏に対する更なる評価が期待できるほどの出来です。尚、解説書には今回使用したオリジナル・マスターテープの外箱の写真もカラーで掲載してあります。

<マスタリング詳細>マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。 現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり
“オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング”
本国所蔵のU-Maticで記録されたマスターテープからデジタル音源を抽出後、アナログ領域でリマスタリング
SACD層:上記を経てDSDにダイレクト・コンバート
CD層:同様に上記を経て44.1kHz/16bit化
それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸

※ タワーレコード限定販売。輸入盤仕様。ステレオ・デジタル録音
※ 世界初SACD化。SACDハイブリッド盤
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:クリストフ・スティッケル氏)、
※ オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング(本国所蔵のU-Maticで記録されたマスターテープからデジタル音源を抽出後、アナログ領域でリマスタリング)
※ SACD層:上記を経てDSDにダイレクト・コンバート
※ CD層:同様に上記を経て44.1kHz/16bit化
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のジャケット・デザインも一部掲載)
※ ジュエルケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナルマスターから起因するノイズ、ドロップアウト等が一部にございますが、ご了承ください。
※ 日本語簡易帯付(従来のくるみ帯より通常サイズの短い帯に変更。帯裏面に板倉 重雄の解説付)。解説書独文仕様、解説書内にオリジナル・マスターテープの外箱写真をカラーで掲載

カール・ズスケ

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全曲(2025年リマスター)(SACDハイブリッド)
カール・ズスケ
[0303998BC (2SACDハイブリッド) 輸入盤特別価格5,790円(税込)]POS: 885470039985

輸入盤SACDハイブリッド2枚組


【収録曲】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全曲
<DISC1>
1. ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
2. パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
3. ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
<DISC2>
4. パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
5. ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
6. パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
【演奏者】
カール・ズスケ(ヴァイオリン)
【録音】
1983年10月(BWV1001)、1983年11月(BWV1002) (以上、アナログ録音)、 1985年9月(BWV1003)、1985年11月(BWV1004)、
1988年4月(BWV1005)、1987年5月(BWV1006) (以上、デジタル録音) ドレスデン・ルカ教会
【Original Recordings】
Musikregie & Tonregie: Eberhard Hinz (1-4)、Horst Kunze (5,6)
Tonregie:Helgard Unger (1,2)、Michael Richter (3,4)、Torsten Züm & Horst-Dieter Käppier (5,6)
【マスタリング・エンジニア】
クリストフ・スティッケル
【原盤】
Berlin Classics
【First Release】
ETERNA 827 842

アナログ&デジタル録音で収録されたズスケによるモダン楽器での究極のバッハ演奏!今回のSACD化により最高品位での音質の統一感を実現。ルカ教会の美しい音響を活かした優秀録音盤を今回の発売のために本国所蔵のマスターテープから新規で復刻。SACDハイブリッド化企画第37弾

ドイツの名ヴァイオリニスト、カール・ズスケ(1934-)が1983年から88年の5年の歳月をかけて完成させたバッハの無伴奏ヴァイオリン全曲です。ちょうどこの時期はアナログからデジタルへの移行期で、1983年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番とパルティータ第1番はアナログ収録で、1985~88年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2&3番、パルティータ第2&3番はデジタルで録音されました。何れもエテルナが数々の名録音を生み出したドレスデン、ルカ教会での録音で、既出盤では全曲がCDフォーマットにマスタリングされ安定した音質をもっていました。今回のSACD化ではアナログ、デジタルとも音質が見違えるほど改善され、最高品位での音質的統一が生まれたことが特筆されます。
ズスケはバッハゆかりのライプツィヒでゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターを四半世紀にわたって務め、バロックから現代曲までのオーケストラ・レパートリーを演奏しただけでなく、バッハの声楽曲や室内楽曲でもソロ・ヴァイオリンを務めました。こうした長く、幅広い演奏経験がこの無伴奏録音に結実しています。録音会場のドレスデン、ルカ教会の美しい音響に耳を澄ませ、音楽の推進力と落ち着いた佇まいを見事にバランスさせ、つややかな美音と流麗なフレージング、軽やかなリズム感により、モダン楽器での究極のバッハ演奏を示しています。端正な造形で、楽譜をそのまま語らせたような演奏からは、大作曲家バッハへの畏敬とともに、時代こそ違え、同じ町で活躍した人間バッハへの親しみも感じられます。もっともオーセンティックでありながら、肩肘を張ることなく、音楽が気品高く息づき、水のように自然に流れてゆく、美しいバッハ演奏です。
今回デジタル録音の(BWV1003-1006)に関しましては、従来ETERNAのアナログ録音を中心にSACD化を進めてきましたが、デジタル録音を他レーベルに大幅に遅れて1985年以降くらいから導入してきた音源の中にも高音質化に相応しい録音が多くあることから、アナログ録音と同様にクリストフ・スティッケル氏によるマスタリングを導入した次第です。氏のマスタリング手法はデジタル音源であっても工程はアナログ録音との相違はそれほどなく、元々の本国所蔵のオリジナルの「U-Maticテープ」(現在再生できる設備は世界的にも非常に少なくなっています)からあえて一旦アナログ化を行った上で、その後は従来通りアナログ領域においてリマスタリングを行う方法を採用しています。これにより、元マスターの記録方法は異なるとは言え、従来のアナログ・マスターでのマスタリングと比較し違和感なくSACD化を行うことができました。その音質をぜひ、ご確認ください。
今回の復刻に際して、マスターテープはレーベルからウィーン在住のマスタリング・エンジニアであるクリストフ・スティッケル氏のスタジオに空輸し、アナログ領域でのマスタリングを行った上で、デジタル化にあたってはSACD層用のDSD化とCD層用のPCM化を別系統で行い製品化。今回の復刻に限らずこの企画では、日本にある本国からのコピーマスターからではなく、本国所蔵のオリジナルのマスターテープ(BWV1001&1002はアナログのオリジナル・マスターテープより)に遡ってマスターを一から作り直していますので、良質なテープのコンディションを基にした一世代上の品質を存分に味わうことができます。現在考えられる限りの理想的な方法でのマスタリングを実現しました。その効果は著しく、マスターテープに残されていたクオリティを極めて忠実に再現することが可能となり、さらにアナログ領域のみでのマスタリングとダイレクトDSD化が、より音質的に効果をもたらしています。従来と比較して驚くほど鮮明で解像度が高くなったことにより、演奏に対する更なる評価が期待できるほどの出来です。尚、解説書には今回使用したオリジナル・マスターテープの外箱の写真もカラーで掲載してあります。

<マスタリング詳細>マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。 現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり
“オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング”(BWV1001&1002))
本国所蔵のU-Maticで記録されたマスターテープからデジタル音源を抽出後、アナログ領域でリマスタリング
SACD層:上記を経てDSDにダイレクト・コンバート
CD層:同様に上記を経て44.1kHz/16bit化
それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸

“ETERNAオリジナル・アナログテープからのピュア・アナログ・リマスタリング”(BWV1001&1002)
SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化
CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化
それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸

※ タワーレコード限定販売。輸入盤仕様。ステレオ録音
※ SACDハイブリッド盤
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:クリストフ・スティッケル氏)、
※ オリジナル・デジタル録音におけるETERNAピュア・アナログ・リマスタリング(本国所蔵のU-Maticで記録されたマスターテープからデジタル音源を抽出後、アナログ領域でリマスタリング) (BWV1003-1006)
※ SACD層:上記を経てDSDにダイレクト・コンバート (BWV1003-1006)
※ CD層:同様に上記を経て44.1kHz/16bit化 (BWV1003-1006)
※ 本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを使用しダイレクトにDSD化。CD層も別系統で直接高品位でPCM化 (BWV1001&1002)
※ SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化 (BWV1001&1002)
※ CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化 (BWV1001&1002))
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ スリムケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナルマスターから起因するノイズ、ドロップアウト等が一部にございますが、ご了承ください。
※ 日本語簡易帯付(従来のくるみ帯より通常サイズの短い帯に変更。帯裏面に板倉 重雄の解説付)。解説書独文仕様、解説書内にオリジナル・マスターテープの外箱写真をカラーで掲載

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