〈タワレコマケプレ〉アメリカという物語を歌う男：Bruce Springsteen（ブルース･スプリングスティーン）特集

1978年リリースの4thアルバム『闇に吠える街』のBOXセット。リリース後初のデジタル・リマスターとなった音源に加え、本作レコーディング時の未発表音源を収めたコンピレーション・アルバム『The Promise』も同時収録。さらにアルバムのメイキング・ドキュメンタリーや2009年に行われた全曲再現ライブの映像なども付属し、アルバムの魅力を余すところなく堪能できる内容となっている。

自身初の全米No.1に輝いた1980年リリースの5thアルバム『ザ・リバー』の35周年記念盤。CDにはアルバムのデジタル・リマスター音源はもちろん、1979年に録音され一時は『ザ・タイズ・ザット・バインド』というタイトルで発売が予定されていたが、お蔵入りとなってしまった“幻のアルバム、さらには1979年～80年のスタジオ録音の未発表曲などを収録。Blu-rayにはブルース本人や関係者が本作の制作秘話を語るドキュメンタリー映像、また1980年のツアーから2時間40分にも及ぶライブ映像を収録。アルバムの誕生から発売後の成功への道のりまで、その全てを収めた豪華BOXセット。

彼の黄金期と呼べる1975年～85年までの名演を収めたライブ・アルバム。LPでは5枚組という当時としても圧巻のボリュームを誇った全40曲を収録し、バックを務めたEストリート・バンドと共に繰り広げられた情熱的なパフォーマンスを存分に体感できる。『明日なき暴走』『闇に吠える街』『ザ・リバー』『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』などのキャリアを代表する楽曲や貴重なカバー曲まで網羅した、ロック史におけるライブ・アルバムの中でも人気を誇る作品。

1973年～95年のラジオ放送用ライブ音源を集めた20枚組BOXセット。デビュー直後の公演から『明日なき暴走』リリース時の75年の公演、さらには円熟期に入った90年代までの代表的なライブを網羅。さらに貴重なリハーサル音源や、ボブ・ディランらと共演した95年の「ロックの殿堂」でのパフォーマンスも収録。

1973年のデビュー作から1984年の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』までの全7作品のリマスター音源が収められたBOXセット。巨匠ボブ・ラドウィックによるリマスタリングに加えて、長年にわたりブルースのサウンド面を支えてきたエンジニア、トビー・スコットがスーパーバイザーとして参加。特に音の改善を求められてきた1st,2ndを含め、往年の名作たちが高音質で蘇ったファン必携のアイテム。

「次世代のボブ・ディラン」と称されつつもセールス面で苦戦していた彼を、一躍スターダムに押し上げた1975年リリースの3rdアルバム。フィル・スペクターからの影響が伺える重厚な「ウォール・オブ・サウンド」を軸に、抑圧された日常から自由を求めて「走る」若者の焦燥や希望を描いた作品。アルバムのタイトル曲にして、彼の代名詞とも言えるロック・アンセム「Born to Run」などを収録。

彼のキャリアの中で最も異色かつ内省的な作品として知られる1982年リリースの6thアルバム。それまでのダイナミックなロックサウンドは影を潜め、自宅で録音されたアコースティックギターによる弾き語りを中心としたデモ音源をほぼそのままの状態で収録。そのローファイながらも強烈な切迫感と孤独感を与えるサウンドが批評家から絶賛された、彼のソングライターとしての奥深さが際立つ一枚。

驚異的なセールスを記録し、彼の代表作となった7thアルバム。前作『Nebraska』とは対照的に、80'sらしいシンセサイザーを導入したパワフルなロックサウンドを展開。その高揚感溢れるキャッチーなサウンドとは裏腹に、歌詞ではアメリカ社会の現実や労働者階級の苦悩を描いている点も特徴の一つ。キャッチーなシンセ・ポップ「Dancing in the Dark」やベトナム帰還兵の苦悩を歌った表題曲「Born in the U.S.A.」などを収録した1980年代という時代を象徴する作品。

『Born in the U.S.A.』の世界的ヒットを受けて制作された本作は、意外にも前作のパワフルなロックサウンドとは一線を画す、「大人の愛」をテーマにした落ち着いた雰囲気のアルバムとなった。恋愛における疑念と不安を歌った「Brilliant Disguise」や恋人との関係の悪化を捉えた「One Step Up」など、ロックヒーローとしてではなく、一人の人間としての成熟と苦悩を描いた楽曲を収録している。

2005年リリースの13thアルバム。名作『Nebraska』の系譜を継ぐ、抑制されたアコースティック・サウンドを基調としながらも、決して簡素すぎない、美しいストリングスも相まった古き良きアメリカーナを感じさせる内容となっている。アメリカ社会の現実を、鋭くかつ共感的に描き続けるソングライターとして、改めてその真価を示した一枚。

アメリカの音楽番組「VH1 ストーリーテラーズ」でのブルース・スプリングスティーンの出演回を収めた映像作品。アルバム『Devils & Dust』からの楽曲を含む全8曲を披露したライブ映像に加え、ブルース自ら語った詳細な楽曲解説のほか、テレビでは放送されなかったファンとのQ&Aセッションなども収録。

2009年にロンドンで開催されたHard Rock Calling Festivalでのライブを収録。タイトルにも入っているThe Clashの名曲「London Calling」などのカバー楽曲から「明日なき暴走」をはじめとした自身の代表曲まで、約5万人を熱狂させた白熱のパフォーマンスを高音質な5.1chサラウンドで楽しめる。

数多くのブルース・スプリングスティーンのライブ映像に、ファンへのインタビューやコメントを交えて構成されたドキュメンタリー映画。製作総指揮に『ブレードランナー』などで知られるリドリー・スコットを迎え、世界中のファンから寄せられたブルースへの深い愛情と敬意を貴重なライブ映像とともに綴った作品。