インタビュー

ナタリー・ワイズ(2)

サウンド的にこうじゃなきゃいけない っていうのは、ひとつぐらいしかない

BIKKE 元は僕と斉藤君が同級生。


斉藤 で、去年再会して、誘われた。

高野 そこで、なぜか僕が呼ばれたんだよね。BIKKEとは5年くらい前に僕のアルバムで1曲、一緒にやってて、いつかまたやってみたいなとは思ってたんだけど。


斉藤 僕もひとりだと音楽を作るっていうのが、ダークなイメージに行ってしまいがちなんで、誰かと共同作業ができたらいいなっていうのは前から思ってた。


──でもそこでBIKKEさんを合わせるっていうのは……。


高野 暗さ倍増ですね(笑)。


──でも曲は全然ダークじゃなかったんですけど。


BIKKE それは高野君のおかげってことで。


高野 でも逆に僕一人だと甘すぎるとこもあるし。声に合わせた曲を作っちゃうと、どうしてもポップになるっていうか。最近自分でもそれに飽きたとこがあって。いちばん最初にBIKKEと斉藤君がやってるのを聴いた時に、ここに自分が入ったらこういうことをやればいいんじゃないかなっていうのが、すごく見えたんですよ。今まではいつもひとりで全部引き受けてたから、そういう意味で楽だし新鮮だった。昔だとバンドに自分のエゴとかすべてを持ち込もうとしてぶつかり合ったこともあったんだけど、斉藤君も俺もソロの活動があるから、逆にナタリーでやりたいことは違ってくる。


BIKKE サウンド的にこうじゃなきゃいけないっていうのはひとつぐらいしかないし。

カテゴリ : ニューフェイズ

掲載: 2002年05月16日 19:00

更新: 2003年03月07日 19:28

文/三浦恵