COMA-CHI(3)
女の子の良さを出した可愛いヒップホップ
――初回限定盤としてDVDとの2枚組のヴァージョンもあるそうだけど、DVDの内容についても教えてもらえる?
COMA-CHI PVと『RED NAKED』のリリース・パーティー・ライヴの映像(cro-magnonらがバックを務めたライヴ)が入っていて、あとはLAとNYに撮影に行った時のオフショットが入ってます。
――アメリカでもライヴをやったんだよね。
COMA-CHI やりましたね、LAのプロジェクト・ブロウド(アンダーグラウンドを中心に多くのシンパを持つ、オープンマイクを名物とするスポット)で。その模様や、サイファー(輪になって、フリースタイルでラップし合うこと)した時の映像もちょっと入ってます。
――お客さんはどうだった?
COMA-CHI 平日の(渋谷の)FAMILYみたいな雰囲気のイヴェントだったんで、コアな男たちが前に来るみたいな。でも「C-O-M-A-C-H-I」って言わせましたよ(笑)。
――今回のリリースを経て、今後についてはどう考えてる?
COMA-CHI 女の子の良さっていうのをうまくヒップホップのフィルターを通して出していきたいなと思ってます。女の子ってダンサーが多いじゃないですか、やっぱり。だからダンサーの子と踊りながら(現場を)ロックしたり、踊れる曲をやったり。あとは、ラップより前にずっと歌をやってきたんで、もっともっと精度を上げて。今回はヒップホップ・トラックに乗ってるんですけど、例えば音楽的な知識のある作家さん、トラックメイカー、プロデューサーと組んで、もっとコード進行がしっかりしてるような曲を作ったりとか、音楽的にもさらに一歩進化していけたらなっていうとこですね。
――いま、頭のなかに新しい音楽のイメージはある?
COMA-CHI いろんな刺激によって変わってきちゃうんで、あんまり考えないですね。でも、東京の女の子をレペゼンしてるっていうような、漠然とした自分の世界観はある。それを表現していきたいな。
――常に女の子の代表か。
COMA-CHI 代表っていうか、女の子の良さを出したい。そういうヒップホップが日本にないから。可愛いヒップホップっていうか……。
――ないね、可愛いヒップホップ。
COMA-CHI (笑)私も昔は囚われてたから、〈こういうのがカッコいい〉ってなったら、そうなりたかったけど、それだと男の子の世界観だからもったいないなと思ってきて。女の子だったら女の子の良さを出していくのがいいなって。
――さっきの話じゃないけど、ヒップホップのフィールドで大事にされるようなラップのスキルとかって、いま言ったような可愛さと両立しなくない?
COMA-CHI そこをうまく両立させていくのが私のスタイルだと思う。バカみたいにアゲアゲな曲はないけど、パーティー・チューンとか、ホント単純にスリック・リックのようなストーリーテラーみたいなのもおもしろいかなと思うから、そういう曲も作ってみたいですね。
――最後に、今後の予定とかあったら。
COMA-CHI 7月10日にこのアルバムのリリース・パーティーをO-WESTでやるので、それは力を入れてやりたいと思ってる。普段やってるライヴとはちょっと違う、新しい感じになると思います。
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