インタビュー

Superflyの世界と繋がっている、世界のロッキンなアーティストあれこれ

 ここでは、これまでにSuperflyと直接的/間接的に繋がりのあるアーティストをまとめて紹介。まず、Superflyサウンドの根幹を成すもののひとつといえば60~70年代のロックですが、これまでにリリースされたシングルでは、カップリングにそのルーツを覗かせるカヴァー曲を欠かさず収録しています。本家に敬意を表し、基本は原曲をほぼ忠実にアレンジしているとのことで、イーグルス“Desperado”にハンブル・パイ“Hot 'N' Nasty”、さらには別項で越智志帆が挙げているローリング・ストーンズ“Honky Tonk Woman”、実は唯一の女性ヴォーカルものであるフリートウッド・マック“Rhiannon”といった、かの時代を代表するバンドのヒット曲が取り上げられています。そのあたり、普段洋楽に馴染みのないファンにとっての入口になれば……みたいな意図があるのでしょうか。他にもデビュー直後に飛行機事故で他界した悲劇のシンガー・ソングライターであるジム・クローチなんて知る人ぞ知るアーティストや、原曲の渋いアレンジをこればかりはSuperfly流に変換したというジャクソン・ブラウンなんていう意外なものもあります。また日本人アーティストからはKUWATA BAND“スキップ・ビート”(スケベね)をチョイス。ドスを効かせて豪快に歌う彼女が凛々しい……。

 続いて直接的な絡みでいうと、2007年にジェット(のメンバー2名)とジェット・マナーのクールなミディアム“i spy i spy”を共作&共演。さらに中村達也、日向秀和(ストレイテナー)、百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)をバックに迎えたリック・デリンジャーのカヴァー“Rock And Roll Hoochie Koo”は、原曲以上にキレキレな音がカッコ良すぎでした。最後に、こんな友情出演も……というところでは、ウルフルズ“花さかフィーバー”にBONNIE PINKとコーラスで参加。が、やはり彼女の歌声は、人のバックでは収まらない存在感なのでした。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年09月02日 19:00

更新: 2009年09月02日 19:27

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

文/加藤 直子

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