インタビュー

マリーズの血となり肉となった作品を志磨遼平が熱く解説!――(2)

 

THE FACES 『A Nod Is As Good As A Wink... To A Blind Horse』 Warner Bros.(1971)

サム・クックとストーンズの架け橋として(笑)。サム・クックを聴いた後にこれを聴くと、〈ああ、そういう消化の仕方ね〉ってわかるというか、白人が黒人の真似して声が出てないところがまたいいみたいな(笑)。

THE ROLLING STONES 『Goats Head Soup』 Rolling Stones(1973)

なぜかストーンズでいちばん好き。このモワ~ッとした感じが。“おはようミカ”(『Faust C.D.』収録)は“Doo Doo Doo Doo Doo(Heartbreaker)”が元なんです。あれをギターでやったんですけど、気付いたら村八分になっていた(笑)。

JOHN LENNON 『John Lennon/Plastic Ono Band』 Apple/EMI(1970)

ジョンはビートルズのなかでも特に好きで、ソロ作のなかで選ぶならやっぱりこれ。ちなみに去年の僕の1年を非常にわかりやすく言うなら〈ジョンの魂状態〉(笑)。満ち足りてるけど鬱のような、まさに〈ジョンたま状態〉でした。

THE BEATLES 『The Beatles』 Apple/EMI(1968)

ビートルズは全部好きだから選べないので単純に曲が多くてヴァラエティーに富んでいるものにしました。このアルバムにはビートルズのすべてが入っていて、メロディーもいいしアコースティックからすごいラウドな曲まで入っていて大好きです。

THE BEATLES 『Live At The BBC』 Apple/EMI

ちょうどビートルズに興味を持ちはじめた中学1年ぐらいの時に出た作品。それまで“Let It Be”みたいなイメージしかなかったので〈あれ?〉と思ったんですが、よくわからないなりに何度も聴いたことで自然にロックのスタンダードを覚えました。

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掲載: 2010年06月02日 18:30

更新: 2010年06月02日 21:58

ソース: bounce 320号 (2010年4月25日発行)

構成/編集部