INTERVIEW(2)――歌詞を書くのが楽しかった
歌詞を書くのが楽しかった
――歌詞も音といっしょで、テーマがありそうなんですけど?
アッコ「自分ではそういうふうに意識してたんですけど、何よりも今回は、歌詞を書くのが本当に楽しくて。このバンドが職業になってから初めてかもしれないんですけど。その楽しさに乗っかったというか。それで書いていった感じですね」
――いままでそんなに大変だったんだ(笑)。
アッコ「めっちゃ絞り出してましたね(笑)。今回は、とにかくずっと楽しくて、〈歌詞を書きたい!〉っていう」
――そのせいか、ポジティヴなものが多いと思うんですけど、意識したところですか?
アッコ「意識してないですねー。そのまんま出ちゃうんで、わかりやすいタイプなんで(笑)」
――幸せってことですか(笑)。
アッコ「ホントに書くのが楽しかったんで(笑)。曲が先にあって、それに詞をつけるほうが苦手だったりするんですけど、今回はそれも楽しかった」
――(笑)細かいことを訊くと、“Nothing2”という曲がありますけど、これは〈1〉があったんですか?
アッコ「あったんだよね?」
ユウ「うん、デビュー前ぐらい」
アッコ「18才とか19歳? でも覚えてない(笑)」
ユウ「たぶん、英語の歌詞の曲で、あれが〈Nothing〉だった気がする」
アッコ「あー」
――ライヴとかでやってたり?
ユウ「やってないよね? 完成してなかったもん(笑)」
アッコ「うん(笑)」
――それが元になっているから?
アッコ「そういうことじゃなくて、タイトルがなかったから(笑)」
ユウ「それで、〈1〉があったから〈2〉に」
アッコ「別に〈1〉がないまま来ちゃったから、まあいいやって(笑)」
ユウ「もう〈2〉で定着しちゃったんで(笑)。それと、もう1曲の“バラード”は、ずっと出すタイミングがなくて、今回ようやくアルバムに入ったんで」
――そんなに前の曲が今回、入った理由は?
アッコ「だいぶ出来てたんだよね?」
ユウ「うん」
アッコ「でも、新しいほうを入れたいから、いつも後回しになっていて。でも今回は、もういいバラードがあるんだったら、それを作るエネルギーを他に使ったらいいんじゃないかなと思って」
――なるほど。“バラード”というバラードは、“パンク”というパンクな曲や“ロック”(共に2000年作『蛇足歩行』収録)というロックな曲と同じ流れですね? 出来たのも同じ頃?
アッコ「そうですね。上京する少し前だから、同じ頃かな」
――10年以上前の曲。当時のことを思い出したりします?
アッコ「たまにでも、これやってたんだよね、ライヴで」
ユウ「2000年だっけ、渋公でやった時にやって」
アッコ「野音でも2回やってるよね」
――ファンの間では知られている曲?
ユウ「知ってる人は知ってますね」
アッコ「DVD〈六・二一事件〉に入ってる」
――ようやくスタジオ録音できた、と?
アッコ「そうですね」
ユウ「やっと、と思ってる人は、いるかもですね」
――作曲の効率化の効果で14曲入りに?
アッコ「(笑)そうですね、いっぱい出来たね?」
ユウ「でも、もっとあったんだよね? いつも以上にレパートリーはありました」
――入らなかった曲にも入らなかった理由が?
アッコ「そういうことでもないんですけど。録ってみたらめちゃめちゃ良かった。曲としては補欠だったんですけど、上位に繰り上がりそうだった。でもバラードだったんで、今回は“Nothing2”と“バラード”が必然的に入った感じです」