インタビュー

INTERVIEW(3)――勢いのあるアルバムになりそうだな、って

 

勢いのあるアルバムになりそうだな、って

 

――話が最初に戻りますけど、ライヴで曲をやってきたからか、作品全体の流れがライヴと直結する感じもありますよね。

アッコ「いつも意識してるんですけど、いつも程遠いものになっちゃって(笑)。こういうライヴがしたいって曲を作るんだけど、出来る作品はそうならないような感覚だったんですけど、今回は全体で表現出来たかな。やっぱりライヴで表現するのが、最高でありたいと思っているので、いままでよりはちょっとだけ近付けたかな、という気がしてるんです」

――レコーディングのエピソードは?

アッコ「どうだったっけ?」

ユウ「かなり順調で。1曲、NEATBEATSの真鍋さんのスタジオで録ったんです。ターキーが歌ってるヤツ」

――エクストラで入ってる“365連休ブギ”。彼のスタジオはヴィンテージ機材を揃えてるそうで、そういう音色ですよね(笑)。

ユウ「真鍋さんに録ってもらって、楽器も全部使わせてもらって、ヴィンテージのを。全部がそう言う状態で、初めてやったんですけど」

――自分より先に生まれてるギターとか使ってみたり?

ユウ「どうだったっけ?」

アッコ「年代はわかんないけど、150万のギターとか、そのへんにおいてあって。〈えー、これ?〉って(笑)」

スタッフ「150万円の63年製のエスクワイヤーカスタムですね」

ユウ「そうそう、そのへんにぽんぽん置いてあった。で、真鍋さんプロデュースの勢いで、〈これで、ええんちゃう?〉って(笑)」

――そういうヴィンテージ機材で録ってみたいとか、あったんですか?

アッコ「その曲は、ターキーに歌ってもらおうと思って作って。これもシリーズで(笑)。〈今回はブギだ!〉って言ってやったんですけど、私たちはそういうルーツがないので、イマイチおもしろくならないんですよ。そう思ってたら、たまたまNEATBEATSとイヴェントで何か所かいっしょになって。彼らのライヴ観てて思いついたんです。〈真鍋くん家で録ればいいじゃん!〉って。で、真鍋くんに録ってもらって、プロデュースじゃないけど、いっしょにやったらおもしろくなりそうって。そしたら真鍋くんも乗り気になってくれたんで」

――そんな曲を歌った感想は?

ターキー「マイクも、すごく感度のいいマイクで(笑)、一筋縄じゃいかない感じでしたね」

――自分の声じゃないような?

ターキー「そうそう。歌入れの時に、ピッチがどうしたこうしたって言ってたんですけど、〈ああ、ミックスの時に大丈夫になるから〉って(笑)。本当かなと思ってたら、本当にミックスでは大丈夫に聴こえてて。〈ちょっと外したぐらいがカッコ良いから〉って」

――ステージだとどうなるんでしょうね?

ターキー「そうなんですよね。普通になっちゃうんじゃないかと思って(笑)」

――ところでアルバム・ジャケットは、ローリングストーンズのベロマークの向こうを張ったような唇ですけど?

アッコ「アルバム・タイトルが『Go!!GO!GO!Go!!』なんで、そういう感じがするものって皆で考えてたら、叫んでる口、みたいなところに行き着いて。じゃ、口でお願いしますって」

――モデルは、アッコさん?

アッコ「私じゃないと思う、歯並びが(笑)」

――タイトルも、意味ありげですよね。

アッコ「〈Go!!なんとかGo!!〉ってあるじゃないですか。ユニコーンもやってたけど。それを私たちでやったら、『Go!!GO!GO!Go!!』になるなって前から思ってて。言葉だけあったんですよ。で、今回アルバム作りながら、そういう勢いのあるアルバムになりそうだなって思ってて。タイトル考えてる時に、この言葉を引っ張ってきて、タイトルにしたらいいんじゃないかなって」

――アルバムのイントロに入ってますけど、これがライヴで定番になるのかな?

アッコ「ねえ。なったらおもしろい。〈なるのかな?〉ていうのは、楽しみですね」

 

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掲載: 2010年06月02日 19:01

更新: 2010年06月02日 20:34

インタヴュー・文/今井智子