インタビュー

 

矢沢永吉の価値観の多くは20代の頃に決定付けられたと言って良いだろう。広島から上京後に結成したキャロルのメンバーとして、『ルイジアンナ』『ファンキー・モンキー・ベイビー』といったアルバムを発表。解散後のソロ作においても〈ビートルズ〉と〈ロックンロール〉、そして〈日本語詞〉という絶対的なキーワードを見失わなかったからこそ、『I LOVE YOU, OK』『ゴールド・ラッシュ』、シングル“時間よ止まれ”といった華やかさとクールネスを兼ね備えた作品で存在を確立し、ブレイクを果たすことができたのだった。

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、キャロルの73年作『ルイジアンナ』(PHILIPS/ユニバーサル)、矢沢永吉の75年作『I LOVE YOU, OK』(ソニー)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年06月17日 19:30

更新: 2010年06月17日 19:30

ソース: bounce 321号 (2010年5月25日発行)

文/岡村詩野