インタビュー

INTERVIEW(1)――今年はソロがメインで

 

今年はソロがメインで

 

――今年はYO-KING名義での活動が主ということで。

「そうですね、去年真心ブラザーズ20周年だったんで、今年はソロをメインで。真心やんないってわけじゃなくて、ちょぼちょぼ、オファーがあればやりますけど、能動的なものとしてはソロ活動メインの年で」

――そういえばこの間SPARKS GO GOに会ったんですけど、真心が倶知安のイヴェント〈JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010〉に出てくれることをすごく喜んでましたよ。「真心としては今年ほとんど活動しないのに、これだけは出てくれる」って。

「いやいや、こっちが出たいと思ってたんで。楽しみです。本当にね、そういう感じで催しを楽しめるぐらいキャリアを重ねてこれたのは、本当に感謝ですね。だっていま、音楽だけで食ってくのって大変なことですからね。その一握りのなかに僕が入っていることは、ありがたいなと思います。ほかに仕事しろって言われたら、けっこうキツイですよ。でもそういう人が9割ぐらいでしょう。偉いなと思いますよ、本当に」

――でも最近、バンド増えてません? 若い子で。音楽をテーマにしたマンガや映画やアニメも増えた気がするんですけどね。「ソラニン」とか。「けいおん!!」はちょっと違う気もしますけど。

「あ、それ知らないです。ヤバイヤバイ。トレンド・ウォッチャーのつもりだったのに。でもね、マンガはいいですよね。たくさん買っちゃった、昨日も。〈太陽の黙示録〉の新刊が出てたのと、あとは、諸星大二郎の西遊記の話(〈西遊妖猿伝〉)。それと〈モテキ〉。〈モテキ〉読んでたら、第何巻かに〈サマーヌード〉っていう話があるんですよ。全部、J-Popの曲のタイトルで攻めてるんですよ」

――間違いなく、作者の方の世代ですね。

「でしょうね。全然関係ないけど、〈鈴木先生〉っていうマンガ、知ってます? 自分の心のなかをフキダシにしていて、心理描写において〈モテキ〉と〈鈴木先生〉は共通項があります。パッと見、全然違いますけど。こういう切り口もできるんですよ。マンガ読んでるんで」

――(笑)マンガなんですか、YO-KINGの発想のもとは。

「発想のもとね、何でしょうね。音楽もあれば、マンガもあれば、水泳やってる時に浮かぶこともあるし、車運転しながら浮かぶこともあるし。曲を作ろうとする時に出てくることもあるし」

 

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掲載: 2010年07月21日 17:59

更新: 2010年07月21日 18:22

インタヴュー・文/宮本英夫