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FIRE BALLの作品を紹介しよう。結成から5年後の2002年に初作『火の玉』(LIFESTYLE/EMI Music Japan:1)を発表。スキットを挿みながら全体に物語性を持たせること、得意のダンスホールのみならず、ロックステディやスカなども盛り込んでレゲエの魅力を多角的に伝えること、という彼らのアルバムの特徴ともなる構成がすでにここで確立されている。そして、MACCHOやDELIの客演という派手なトピック以上に社会情勢を反映させた暗いリリックが話題となった2003年作『BOOK OF LIFE~炎の章~』(同:2)を経て、2004年の『FIST AND FIRE』(同:3)で初のオリコン・チャートTOP10入り。初心に戻ったような若々しいマイク捌きが印象的で、それを引き出したJUNGLE ROOTS(FIRE BALLのライヴ・バンド)のタイトな演奏も素晴らしい。その後、2005年作『999 MUSICAL EXPRESS』(同:4)ではTOKやスク(ワード21)を、2006年作『SOUNDS OF REVOLUTION』(同:5)ではドン・コルレオーンを、2009年作『Don't Look Back』(同:6)ではダヴィルやクリストファー・バーチを迎えるなど、ジャマイカ勢ともリンク。特に、スティーヴン・マクレガー製“ヤーマン刑事”を筆頭にいつにも増して現場ウケを意識した『Don't Look Back』を、新作の序章と捉えることも可能だろう。
▼文中に登場した作品を紹介。
左から、『火の玉』(1)、『BOOK OF LIFE~炎の章~』(2)、『FIST AND FIRE』(3)、『999 MUSICAL EXPRESS』(4)、『SOUNDS OF REVOLUTION』(5)、『Don't Look Back』(6)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2010年08月30日 14:18
更新: 2010年08月30日 14:18
ソース: bounce 323号 (2010年7月25日発行)
文/bounce編集部