インタビュー

INTERVIEW(1)――パッションがすべて

 

パッションがすべて

 

カジヒデキとリディムサウンター_1

 

――最近は、カジくんのライヴのバンドにTA-1くんがドラムで参加してますよね。

TA-1(ドラムス/パーカッション/ピアノ/コーラス他)「今年の1月にやったのが最初でしたね」

カジヒデキ(ヴォーカル/ギター/シンセサイザー他)「最初はアコースティック・セットのときだけだったんだけど、夏のツアーやフェスからフル・バンドのときも叩いてもらうようになったんです」

――その頃から、Riddims Saunter(以下、リディム)といっしょに作品作りをしようと思ってたんですか?

カジ「いっしょに作れたらいいなとは漠然と思ってたんだけど、ただリディムも忙しいし、コラボ自体もやるかわからなかったし。で、3月くらいに〈どう?〉って訊いてみたら……」

TA-1「〈もちろんです!〉って答えて、そこからスタートしましたね」

――では、その前を振り返って、それぞれお互いをどう見てましましたか。

カジ「リディムを最初に観たのはかなり前で、HARVARDのサポートをやってたとき。アレンジの解釈が上手な子たちがバックやってるなと思ってたんです。そんな話をチャーベくん(CUBISMO GRAFICO FIVE)にも話してて。で、実際もっと意識したのは、2年半くらい前に自分がロンドンから戻ってきた頃、クラブでリディムの“Dear Joyce”がよくかかってたんです。〈これはすごすぎるいい曲だ!〉って(笑)。そのあとライヴ観たら、ちょうどバンドもギター・ポップ寄りというか、テムズ・ビート的な雰囲気になってて、その頃からTA-1くんと話すようになったんです」

TA-1「もちろん存在は知ってたけど、昔はカジさんの音楽もそんなに詳しく聴いてなかったんです。ただ、カジさんがいろんな奇跡を起こすって話は仲さん(ESCALATOR RECORDSのオーナー)からはよく聞いてました(笑)。で、カジさんの音楽に興味を持った頃には、カジさんはロンドンに住んでたので話す機会がなかなかなかったんです。そこから最近はライヴをいっしょにやるようになって、おもしろい人だな、突き抜けてる感じがすごいなって(笑)」

――対バンもあるし、いっしょに演奏したりもして、ライヴでのいいエピソードがかなりありそうですね。

TA-1「ライヴでのカジさんは、ホントすごい。ドラム叩いてて前見るとジャンプしてるし(笑)。普段とライヴのときとのイメージが違うのがカッコいいなって。そこにシンパシーを感じますね」

カジ「実際リディムもすごいテンションでライヴやってるよね。TA-1くんもガンガン動くし、ジョン・スペンサーみたいにドラムにダイヴしたりさ(笑)。僕のライヴに参加してくれたとき、最初は遠慮してたけど〈動いていいよ〉って言ってからは、曲のブレイクのときにステージをガーッと一周したり、大きな植木鉢をドーンと運んできたり、すごいおもしろくて(笑)」

――アハハハ。でも、そういう勢いって大事ですよね。

カジ「うん、音楽ってそういうものだよ。すべてはパッション。どんないい曲でもパッションがなければおもしろくない(キッパリ)!」

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掲載: 2010年10月27日 18:01

更新: 2010年10月28日 14:11

インタヴュー・文/土屋恵介