INTERVIEW(3)——熱いものを大事にしたい
熱いものを大事にしたい
——ところで、今回のミニ・アルバム『IF THIS IS LOVE』はどんな楽曲を集めたものなんですか?
「コンセプトは熱いものを届けたいなっていうことです。いま、目標とか夢とか、恋愛に対しての情熱とかを失ってる人って多いじゃないですか。ちょっと諦めてたり冷めてたりする。でも、そういう熱いものを自分は大事にしていきたいなと思って書いてた曲を集めたものですね」
——〈Another ver.〉が収められた2008年発表の“Promise”を除くと、すべてこのアルバム用に書き下ろしたんですか?
「いえ、全然ストックから持ってきてます。“Promise”を除くと、“If this is love”がいちばん古いですね。2年くらい前に書いてる。でも、この曲は何年経っても絶対に色褪せないと思って、取っておいたんです」
——meajyuをフィーチャーした第1弾先行配信曲の“Glory Days”は、どんな思いから作った曲なんですか?
「この曲は前の事務所を辞めたあとに本格的に作ったから、自分にしかできないものを作ってやろう!と奮起して作った曲で。人生のテーマですね。夢に向かって自分にしかできないことをやろうっていう」
——本作のなかで、ちょっと異質な歌詞ですよね。
「ちょっと大きいテーマを歌っている曲だから。自分たちとしてはゴスペルなんですよ、捉え方は。だから、イメージは、後ろにクワイアがいて、みんなで手拍子やりながら歌ってる感じ。meajyuと2人で共にがんばってるっていうか、説得力ある歌をめざして自分たちにしかできないことをやって人生を歩んでいこうっていう強さだったり希望だったりを表現したくて作った曲なんです」
——ビートには土臭さやプリミティヴな質感がありますが、どんなイメージで作ったんですか?
「マイケル・ジャクソンとアリシア・キーズの中間というか。マイケルの“They Don’t Care About Us”とか、アリシアとビヨンセの“Put It In A Love Song”とか、ああいう感じ。力強さとか生命力とか、壮大な大地が見えてきそうなイメージで作りました」
恋の切なさ
——先程ありましたが、先行第2弾配信曲“If this is love”は、とっておきの曲だったと。
「はい。秘蔵っ子です(笑)」
——どんな思いを書いたんですか?
「これは恋の始まりの曲で。恋の切なさって2通りあって、別れの切なさと始まりの切なさがあるんです。その始まりのほうを歌った曲で、お互いがどう思ってるかわからないけど、すごい仲良くて、会ってるうちに好きになっちゃってる……だけど、本当のところはどうなんだろう? 自分のこの気持ちを伝えたら関係は変わってしまうかもしれないっていう切なさを歌ったんです」
——サウンド面でのこだわりは?
「この曲はMANABOONと、詞の世界観からいっしょに作ったんです。こういうことを言いたくて、サビはこうなって、大サビではこうなって、っていうのをMANABOONに伝えながらコードを弾いてもらって作り上げていったから、詞の世界観と曲調がすごいマッチしてると思います。聴きやすいメロディーとかお洒落な感じにこだわったし、すごいオトナのR&B。MANABOONは本当ヤバイですね、エロピが(笑)」
——CIMBAとの第3弾配信曲“Last Friend”は、幼馴染みの男女の悲恋ストーリー。
「お互い、好きになっていっちゃって、でも、それを言えずにいるっていう。言いたいけど言えない、みたいな、そういうストーリーですね」
——タイトルを“Last Friend”としたのは?
「それは2通りあって。ひとつは、この気持ちを言ってしまったらいままでの仲良い友達関係が崩れてしまうっていうこと。もうひとつは、お互い、それぞれの道を進むことになって離れ離れになってしまうから、友達としても別れなきゃならないっていうことなんです」
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