インタビュー

INTERVIEW(4)――現場で磨かれたスキル

 

現場で磨かれたスキル

 

――アルバム収録曲でもう1曲。RUDEBWOY FACEとRUEEDを迎えた“RUB A DUB NUMBER”についても話を聞かせてください。

「二人とも関東のラバダブ(即興でマイク・リレーをするレゲエ独特のスタイル)仲間で、尊敬できるアーティスト。みんな80年代とか90年代のダンスホール・レゲエが好きだから、フロウとリリックスで先輩をリスペクトしつつ僕らのスタイルでラバダブ・ナンバーを作りました」

――ラバダブに対するこだわりも強そうですしね。

「やっぱりラバダブがなかったらいまの自分はないと思うんですよ。ラバダブはマイクを取り合う戦場やし、へたくそな奴は歌えない。いまの声とかスタイルも、戦場のなかで磨かれたスキルやし」

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――大阪という土地をベースに活動しているからこそ、磨かれるものも大きいと思うのですが。

「大阪のラバダブには、上の先輩もいてますからね。それこそBOOGIE(MAN)さんからMIGHTY JAM ROCK、KENTY(GROSS)くんとか。そんな先輩がおるんやったら、僕らもっとがんばらんと埋もれてしまうし。そんな環境やから、磨かれていったんやと思いますね」

――ざっくりと振り返ってきた今作ですが、どんなファースト・アルバムになったと実感していますか?

「すべてが詰まったというか、自分らしいアルバムになったと思います。幅広い人に届く内容をめざしたので、めっちゃレゲエなナンバーがあったり小さい子供まで引き込める曲があったり、とにかくいろんな人に聴いてほしいですね。僕は気分が落ち込んでいるときレゲエを聴いて元気をもらったので、このアルバムもそういうふうに聴いてもらえたら嬉しいです」

 

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掲載: 2011年07月20日 18:01

インタヴュー・文/馬渕信彦