ぷらっと振り返るプラッド史――(1)
BLACK DOG PRODUCTIONS 『Bytes』 Warp(1993)
アンディとエドの元サヤにして初期ワープを代表するユニットが残した名盤。多層的に浮遊するシンセ・レイヤーとブレイクビーツの融合はAIという名のリスニング・テクノとして後世に大きな影響を与えた。
PLAID 『Not For Threes』 Warp(1997)
ケン・ダウニーと袂を分かち、プラッドの名では2枚目となるフル・アルバム。LFOやゴールディーらを魅了した時代のビョークの参加もただの一部にしてしまう、一大テクノ交響曲のスケールはいま聴いても圧巻。
PLAID 『Rest Proof Clockwork』 Warp(1999)
ライヒとゲッチングとナイトメアズ・オン・ワックスがせーのでセッションするときっとこんなアルバムが出来上がる。電子音楽〜テクノ史において完膚なきまでにエリート街道を行く背中をつくづく見せつけた名盤。
PLAID 『Double Figure』 Warp(2001)
ほぼ「2001年宇宙の旅」がリヴァイヴァル上映された年にはもうリスニング・テクノという言葉は死語で、いまでも通用するエレクトロニカという言葉が蔓延を始める。本作はどう呼んでも美しい名曲“New Family”を収録。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2011年11月10日 20:00
更新: 2011年11月10日 20:00
ソース: bounce336号(2011年9月25日発行)
ディスクガイド/入江亮平