インタビュー

成長著しい彼らの、これまでの作品をプレイバック! 


『anew』 respire(2009)

性急なビート、メロディーからはみ出す歌詞、歪み一辺倒で押しまくるギター——すべてが初期衝動に溢れた瑞々しい初作。バンドでの音に徹したシンプルなサウンドメイクがなされているが、すでにandropらしい音の浮遊感覚の萌芽が随所に見られる。ファルセットを活かした伸びやかな歌声、希望を歌う歌詞はいまとほぼ変わらない。

 


『note』 respire(2010)

前作と比べて、音色のクリアさは一聴瞭然。ファンキーなリフでクールなダンス・ミュージックに変換した冒頭の“Colorful”をはじめ、フィジカルなバンド・サウンドに緻密なエディットを加えることでイメージ喚起力が倍増した。アップばかりだからか後味も爽快だ。思わず手に取りたくなるパッケージの魅力はぜひ店頭でお確かめあれ。

 


『door』 unBORDE(2010)

ダイナミックなギター・ロックと、アッパーなダンス・ナンバーという志向にスケールの大きなスロウが加わってさらにサウンドが多様化。一曲単位の完成度にこだわった結果、目まぐるしく景色が変わる、ある意味凸凹したアルバムだ。しかし、圧倒的に美しいメロディーの素晴しさと、力強さを増した歌声がすべてを肯定する。

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年09月14日 18:01

更新: 2011年09月14日 18:01

ソース: bounce 336号 (2011年9月25日発行)

ディスクガイド/宮本英夫

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