インタビュー

LONG REVIEW――NERDHEAD 『BEHIND the TRUTH』



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ヴォーカリスト・TOKOとのSo'Flyで活動しながら、西野カナやAYUSE KOZUEらのプロデュースも務めてきたGIORIGIO CANCEMI。その彼が、3人組ユニットからソロ・プロジェクトとなったNERDHEADでセカンド・アルバムを完成させた。

メジャーにリリースの場を移した今回は、先行カットとなったMai. Kこと倉木麻衣との“どうして好きなんだろう”をはじめ、フィーチャリング勢も前作に増して華やかに。届かぬ気持ちやすれ違い、失ってしまった恋などに思いを馳せるラヴソングが全体をノスタルジックに包んでいる。ひと夏の恋の思い出に胸を焦がすRED RICE(湘南乃風)&Ms.OOJAとの“HEAT”や、Maynard Plant(blanc./MONKEY MAJIK)の歌をフィーチャーした“キミアイ”も、そんなカラーを決定付ける楽曲。

“HEY GIRLZ!!”では、CICO(BENNIE K)、AYUSE KOZUE、EMI MARIAの3人それぞれの抑えた調子が効いている。そこでも一人アッパーなムードを放っているGIORGIOのフロウは、客演表記なしのソロ曲や、GWANGHO&KAZMANIACとの“HEY NARDIZ!”、スポンテニアとのリレー“LIGHTS ON”などでも。〈辛い時こそ手を叩こう〉と歌うTSUGUMI (SOULHEAD)との“DREAMERS”は、トラックと合わさりアルバム序盤を華々しく飾る。歌と共に、TSUGUMIの堂に入ったラップぶりが際立った1曲だ。



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掲載: 2011年10月26日 18:00

更新: 2011年10月26日 18:00

ソース: bounce 337号 (2011年10月25日発行号)

文/一ノ木裕之