インタビュー

INTERVIEW(3)――こだわるための時間



こだわるための時間



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——なるほど。それではアルバムの話に移りたいと思うんですが、制作を開始したのはどのタイミングからだったんですか?

JUN「去年の夏の終わりくらいからデモを制作したんだよね」

Ali&「そうだね」

JUN「それで、先にすぐ出来そうな曲をコンパイルしたのがデジタルでリリースした『HOTSTUFF EP』だったんです」

Ali&「アルバムに入れられなさそうな曲もあったしね」

JUN「で、そこから12月半ばくらいにアルバムの作業を始めて3月くらいまで作業してましたね」

——これまでとレコーディング環境での違いってあったんですか?

Ali&「うちにJUN君が3月までずっと来て作業していましたね。それこそ昼から夜まで」

JUN「前はスタジオを借りて、3、4日缶詰状態で作る感じだったんですよ。でも、今回は家でギターを適当に弾いたり、2人でやる作業時間がいちばん長かったですね」

——それによってどんな効果が得られたと思いますか?

JUN「そうですね、細かい部分まで口出しをしたり、こだわるための時間も取れたし……」

Ali&「あと、デモを作ってからのジャッジで〈これないでしょ!〉っていうのはなくなりましたね。いままではどっちかが先に作るっていうことが多くて、作ったほうに主導権があるからもう一方が意見をどうのこうのっていうのがあったんですけど、今回はどちらかが先行して作ったっていうのがあんまりなくて、それを最終的な形にする工程もお互いがすごいバランスいい形でやってましたね。僕自身は“Autobahn”あたりからスイッチが入ってましたね」

——ちなみにレコーディングで難航した曲はありますか?

JUN「今回は難しくなかったですね」

Ali&「デモがすごく多くて30数曲あって、そこから絞り込んだ形だったので。『Weekend Warrior』のツアーをやって、海外でもライヴをやったりして、その言葉で表せないような経験がデモになっている」

——アルバムの方向性を決定付けた楽曲はどの曲だったんでしょうか?

JUN「う~ん……“Apollo 80”は1月末で、実は忘れていたデモだったし、“Lander”って曲かな。いちばん最初といちばん最後の曲、それと真ん中に“Turbo Town”があって、その3つの位置がカチっとハマった時点で方向性が見えてきた感じですね。それが大体1月末か2月頭」


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掲載: 2012年04月18日 18:01

更新: 2012年04月18日 18:01

インタヴュー・文/佐藤 譲