インタビュー

NOKIES! 『BETWEEN THE BLINKS』



nokies!



[ interview ]

海外のインディー・ロック好きにはお馴染みの、大阪のレコード・ショップ・FLAKE RECORDS。ここが運営するレーベルでリリースする初の日本人アーティストとして、昨年『7 songs EP』でCDデビューを飾った京都の現役大学生バンド=NOKIES!が、初のフル・アルバム『BETWEEN THE BLINKS』を完成させた。

ヴァンパイア・ウィークエンドやロス・キャンペシーノス!など、2000年代の海外インディーへの愛情をそのまま表現したような前作に対し、より幅広い年代の音楽性を採り入れつつ、何より基本となるソングライティングにこだわった本作で、彼らは時代に流されない普遍性を手にしたと言えるだろう。バンドの中心人物、クメユウスケ(ヴォーカル/ギター/キーボード)にここに至るまでの話を訊いた。



必ずポップに仕上げる



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クメユウスケ(ヴォーカル/ギター/キーボード)



――NOKIES!は大学の音楽サークルで結成されたそうですが、いまも大学生なんですか?

「いまは4年生です。集まったのは2年生の初めぐらいで、最初はビートルズのコピーをやってました」

――NOKIES!って、特に『7 songs EP』に関しては2000年代の海外インディーのイメージが強かったから、最初がビートルズっていうのはちょっと意外かも。

「あんまり深い意味はないんですけどね。みんなで集まって、〈何やる?〉ってなったときに、それぞれやりたいのがあってぶつかったんですけど、ビートルズはみんな聴いてるし、やりやすいかなっていうぐらいの始まりだったんで。ただ、僕はホントにビートルズが好きで、特にポール・マッカートニーが大好きなんです」

――ポールから考え方なり姿勢で影響を受けた部分はありますか?

「何をやるにしてもポップでありたいっていうのはありますね。ポールの音楽もそうだと思うんですけど、いろいろ新しいことをやったり実験的なことをやっても、必ず最後はポップなものに仕上がるっていうところがすごく好きで、影響も受けてると思います」

――もちろん2000年代以降の海外インディーも好きだけど、ビートルズのような定番ものも一通り聴いたうえでいまと向き合ってるっていうことだよね。『7 songs EP』のジャケットにはスミスの『Queen Is Dead』も載ってたし。

「そうですね。スミスもめちゃくちゃ好きですね」

――じゃあ、2000年代以降のバンドでクメくんにとって大きな存在を挙げるとすれば?

「『7 songs EP』を作ったときは、ヴァンパイア・ウィークエンドとかドラムスあたりが出てきたときで、ああいうのが好きだったんです。でもいまはまたちょっと違ってて、影響を受けてるかはわからないですけど、ロウ・アンセムがめちゃくちゃ好きで、ブライト・アイズも好きですね」


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掲載: 2012年08月15日 17:59

更新: 2012年08月15日 17:59

インタヴュー・文/金子厚武