インタビュー

INTERVIEW(3)——いま出したかった曲



いま出したかった曲



ナカヤマアキラ
ナカヤマアキラ

――そして3曲目の“アイレン”は、“ピアノブラック”(『インク』収録)を作った人の曲だなっていう感じがしますね。

「ああ、そうですね」

――これは、曲をアキラさんが持ってきて。

「ほぼ出来ている状態で持ってきましたね。曲出し日に珍しく、〈俺、今回この曲録りたい〉って言ってて。いま出したかったみたいなんですよね。で、みんなもいいと思ったから、じゃあやろうって」

――“ピアノブラック”は生ドラムをエディットしたり、プログラミングを導入したりというのがありましたが、“アイレン”は普通にバンドで合わせて録ってますよね? LとRのチャンネルの振り方やギターの無機質なアルペジオがエレクトロニクスの代わりとなっているような印象ですが。

「バンドで合わせてますね。エディットはしてるかもしれないですけど、いずれにしてもバンドで録った音が軸になってます」

――歌詞は(ドラムスの佐藤)ケンケンさんですが、ロマンティストだなあって思いますね。語弊があるかもしれないですが、どこか可愛いらしいというか。

「ケンケンにはケンケンの描きたい世界がありますよね。それはよく思います。歌詞を読むと、前は意外だったんですけど、最近はケンケンっぽいなって思いますね」

――“アイレン”で言えば、どういうところがケンケンさんっぽいですか?

「えー、どこだろ? ……〈間違い探しは もうしない 未来〉とかですかね? わりと前向きなんですよね。いつも結構、希望的観測がきっちり見えるような歌詞だなって。あまり閉鎖してない感じですね」


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掲載: 2013年09月04日 18:01

更新: 2013年09月04日 18:01

インタヴュー・文/土田真弓