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伝説の一夜……MUTE BEATが再結集!

掲載: 2008年04月25日 18:00

更新: 2008年04月25日 18:55

ダブという言葉が一般的ではない頃、80年代に登場し、レゲエ/ダブをメインに、しかも全曲インストで演奏した伝説のバンド、MUTE BEATがワンナイト・ライヴを行った。4月2日、東京・LIQUIDROOM。フリー・マガジン「Riddim」の300号記念/創刊25周年だからこそ実現したパフォーマンスだ。メンバーは、こだま和文増井朗人朝本浩文松永孝義宮崎泉DUB MASTER X)、屋敷豪太。DJたち(DJ DOUBLE-HMURODJ KRUSH)がフロアを温めた後、6人は現れた。スタートは名曲“AFTER THE RAIN”。静かな始まりながら、身体が喜びで震えている。満員の観客は早くもみんな横に揺れ出した。初期の作品(『MUTE BEAT TRA SPECIAL』『STILL ECHO』『FLOWER』)からの楽曲が次々とフロアを熱狂させる。僕なりのトピックは、ドラムの豪太さんが楽しそうに歌う“Mixed Up”、松永さんのウッドベースが地響きのようにビンビンと伝わる人気曲“Coffia”、こだまさんの代名詞的な“STILL ECHO”、そして生ダブを自由自在に操るDUB MASTER Xの妙技。“Jenka”も“Dub No.5”も“Organ's Melody”も聴けて感無量だった。でも、懐かしいわけじゃない。こだまさんは言った、「MUTEはいつも新しい」と。僕は2時間を超えるライヴでメンバーそれぞれの演奏を十分に噛み締め、リディムと格闘する勇者たちの音に心酔した。アンコールを求める拍手とMUTEのダブがいまも僕の耳の中で鳴っている。(磯野カツオ)