〈ロック・ステディ〉を生んだジャマイカの伝説的シンガー、ALTON ELLISが死去
ジャマイカの伝説的シンガー、アルトン・エリスが10日、リンパ癌のためロンドン市内の病院で死去した。享年70歳。昨年8月に行なわれたロンドンでの公演中に倒れ、そのまま回復することなく、帰らぬ人となった。
アルトン・エリスは、1938年ジャマイカの首都キングストン生まれ。1950年代後半にキャリアをスタートし、コクソン・ドッド率いる〈スタジオ・ワン〉や、デューク・リード率いる〈トレジャー・アイル〉といった名門レーベルに数多くの作品をレコーディング。初期のスカに代わって登場したムーヴメントである〈ロック・ステディ〉のパイオニアとしても知られ、のちに続くレゲエと、その後のダンスホール・レゲエに計り知れない影響を与えた。70年代以降は、ロンドンを拠点に活躍。2006年の〈International Reggae&World Music Awards(IRAWMA)〉では、レゲエ&ワールド・ミュージック界の発展に貢献したアーティストに贈られる〈Hall Of Fame〉を受賞している。
謹んで同氏のご冥福をお祈りいたします。