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独占! 〈ARABAKI ROCK FEST〉特別企画〈GTGGTR祭〉のリハに潜入!!

 


左から、田中和将(GRAPEVINE)、佐藤タイジ(THEATRE BROOK)

 

東北地方太平洋沖地震の影響による今春の延期を経て、ついに今週末8月27日(土)と28日(日)に宮城・みちのく公園北地区のエコキャンプみちのくで実施される音楽フェス〈ARABAKI ROCK FEST.11〉。タワーレコードのWEBニュース班は、その2日目のメイン・ステージにトリとして登場するGRAPEVINEとTHEATRE BROOKを中心としたスペシャル・セッション〈GTGGTR祭〉のリハーサルに潜入! 独占レポートをお届けします!!

〈GRAPEVINE × THEATRE BROOK GREAT GUITAR FESTIVAL〉――略して〈GTGGTR祭〉は、その名の通りGRAPEVINEとTHEATRE BROOKの2組をハウス・バンドに、豪華なゲストを迎えて行われるセッション企画。テーマは〈ギター・リフのカッコいい曲〉ということで、音楽好きならば誰もが耳にしたことのある名曲群を、両バンドのメンバー+GRAPEVINEとのコラボレーションでも知られる長田進+うつみようこ、真城めぐみ、Leyonaの3人によるコーラス+ゲスト・ミュージシャンというスタイルで、次々と演奏していく予定です。

 


スタジオにはギターや機材がズラリ!

 

都内の某スタジオに突入した取材班は、リハーサルのためにセッティングされた楽器と機材の膨大な量に圧倒されながらも、それぞれのバンドのフロントマンである田中和将(ヴォーカル/ギター)、佐藤タイジ(ヴォーカル/ギター)の両氏へのコンタクトに成功! お話をうかがいました。

 

――そもそも今回の企画はどういった経緯でスタートしたんでしょうか?

田中「僕はTHEATRE BROOKとか佐藤タイジさんのことが好きで。以前からセッションとかにちょくちょく参加させていただいてたんですよ」。

佐藤「キーが高いからね(笑)」。

田中「それで〈ARABAKI〉には僕らのバンドもTHEATRE BROOKも、それこそ初回ぐらいからお世話になってて」。

佐藤「その打ち上げでGRAPEVINEの酒の飲み方に共感して。年下でいたのか、この飲み方がって(笑)」。

田中「いまどき珍しい、古き良きロック・スタイル(笑)」。

佐藤「よく覚えてるのは、何回目かの〈ARABAKI〉のとき、田中に〈BEGIN観に行こう〉って誘われて。で、行って2人で号泣みたいな(笑)」。

――なるほど。そうやって交友を深めていったんですね(笑)。

佐藤「で、企画は震災の前から、2つのバンドを並べてなんかやろうって。それで〈何する?〉ってなった時に、〈ギター・リフの有名な曲やる〉ってザックリねえ?」。

田中「例えば、去年の〈ARABAKI〉やと(忌野)清志郎さんのトリビュート・ステージがあって――それはタイジさんも僕も参加させていただいたんですけど――そういうお題目はないですからね、今回は(笑)」。

佐藤「そう。震災前はなかってん」。

田中「だから、まずは何をするかというところから始まって。で、僕らも割とギタリストの多いバンドだったりするんで」。

佐藤「それで、打ち合わせ中にギター・フレーズのおいしいランキングみたいなサイトを見つけて盛り上がって。そこから思いついた。でも震災があって、〈ARABAKI〉どーすんのかなーって思ってたら、やるっていうんで。じゃあゆるーい企画のまんまいっちゃえーって(笑)」。

 

 

田中「いやあ、そこが凄いなあと。夏にやるっていうのが決まった時は、仮にこのセッション・バンドの土台を活かしたとしても、それは復興であったりラヴ&ピースみたいのを絡めてやらざるを得ないんじゃないかっていう風に思ってたんですけど。そのまんまいくって(笑)」。

佐藤「それがいいよね。セッションの感じも名曲ばっかりやから楽しいねん」。

田中「そう。録ったやつ聴いたら、曲の中に特別なメッセージがあるわけじゃないんですけど、凄く希望に満ち溢れてるんですよ」。

佐藤「ロック始めた初期衝動。もう完全に中学生バンドみたいな(笑)。でも結局そこがね、力になるよ」。

田中「これはたぶん観てるお客さんに与えるものも大きいんとちゃうかな?」。

佐藤「でも平然とやるしね。フェス自体が意味あるやんか。あんな巨大な災害のあったところで、まだ半年も経ってないやん。そんなところでやるなんて前人未踏やからね。だから意味は大きいと思うよ」。

田中「僕らもこないだのツアーの公演を延期してたんですよ。で、7月ぐらいにようやく行けて、仙台でライヴやったりしたんですけど、いま凄い活気に満ち溢れてるんですよ。あの感じは多分、(今回のセッションに)ちょうどいいんじゃないですかね」。

佐藤「楽しいしね。楽しいのが一番」。

田中「もちろんその奥にはラヴ&ピースが燦然と輝いているという。でも特別それを言葉には打ち出さない」。

佐藤「普通にする。ギターいっぱいおるからね。やかましいやかましい(笑)」。

――では、最後に今回のセッション企画への意気込みを、それぞれ一言ずつお願いします!

田中「この夏最大のイヴェントやと思ってるんで。楽しみで楽しみでしょうがないんですけど、終わってしまうのが寂しそうで怖いです(笑)」。

佐藤「俺は打ち上げが楽しみ(一同爆笑)。今年は意味合いが違うからね。なるだけドカーン、ボカーンと。やる気満々やから、打ち上げの(笑)」。

 


リハーサル風景。あの大物バンドの名曲メドレーを演奏中!

 

というわけで、楽しい打ち上げ目指して(?)の熱演が期待されるこのスペシャル・セッション。ゲストにはうじきつよし、奥田民生、KUMI&NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO)、斉藤和義、須藤寿(髭)、山本恭司(BOWWOW)、吉井和哉といったすでにアナウンスされている面々以外にも、ビッグなアーティストが登場する予定です。〈ARABAKI〉に参戦される方はお観逃しなく!

カテゴリ : フェス ニュース | タグ : ARABAKI ROCK FEST

掲載: 2011年08月26日 15:00