2011年度〈Mercury Prize〉はPJ HARVEYが史上初となる2度目の受賞
UKの権威ある音楽賞〈Mercury Prize〉の2011年度の授賞式が9月6日にロンドンで行われ、PJハーヴェイの最新アルバム『Let England Shake』がその栄誉に輝いた。
昨年はエックス・エックスのデビュー・アルバムが受賞するなど、カッティングエッジな新人アーティストが選ばれる傾向の強い同賞。今年もアデルやジェイムス・ブレイク、タイニー・テンパーら錚々たる若手の作品がノミネートされたが、栄冠を勝ち取ったのは20年以上のキャリアを誇り、2000年作『Stories From The City, Stories From The Sea』も最優秀作に選ばれたことのある女性シンガー・ソングライターのPJハーヴェイ。今回、彼女は92年に〈Mercury Prize〉が創設されて以来初の2度目の受賞者となった。英メディア〈NME〉によると、賞金として2万ポンド(約250万円)が贈られたPJは、スピーチで感謝の言葉を述べるとともに「このアルバムの楽曲を書くのにとても長い時間がかかりましたが、私にとってとても大切な作品であり、自分自身だけでなく多くの人にとって意味のあるものを作ることができればと願っていました」と語ったとのこと。
『Let England Shake』ではフラッドやジョン・パリッシュといった盟友を制作陣に迎え入れ、これまでの自身の内面を表現する作風から一転し、母国であるイングランドの歴史や世界情勢に目を向けるなど、新境地を開拓してみせた彼女。ファンは今後ますますの活躍に期待しよう!