ZAZEN、サ上とロ吉ら出演! タワー×UNITオールナイト・イヴェントをレポ
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タワーレコードと東京・代官山UNITのタッグによる新たなオールナイト・イヴェント〈TOWER RECORDS×UNIT presents omnivorous〉が、1月27日に開催。ここではその模様をレポートします!
〈雑食〉という意味のタイトル通り、ライヴ・シーンとタワー店頭での情報を重ねてオススメのアーティストを選出し、ジャンルなどの縛りをいっさい設けずにラインナップを揃えたこのイヴェント。フロアには〈LIVE! TOWER RECORDS〉の大きなフラッグが掲げられ、開場時間からDJがダンサブルな選曲でクラブ・イヴェントならではのムードを演出します。
NETWORKS(photo by KA2@A.D.P...)
そんな雰囲気のなか最初に登場したのは、ダンス・ミュージックを人力で紡ぐインスト・バンドのNETWORKS。3人とは思えない複雑かつ緻密なアンサンブルを聴かせる“Co.dak-sun”を皮切りに、生演奏の暖かみを活かしたミニマルなグルーヴで会場を盛り上げます。
NETWORKS(photo by KA2@A.D.P...)
MCにてこの日が新年1発目のライヴであることを打ち明けた彼ら。最後に多幸感溢れるメロディーが印象的な“Dry Eye”を披露し、その実力を存分に見せつけてくれました。
ZAZEN BOYS(photo by KA2@A.D.P...)
続いて、向井秀徳の「〈MATSURI STUDIO〉から〈MATSURI SESSION〉をひねくれあがってやってまいりました」というお馴染みの口上と共にライヴの口火を切ったのは、本公演のヘッドライナーを務めるZAZEN BOYS。1曲目の“Sigeki”から一糸乱れぬパフォーマンスが炸裂し、そのまま怒涛の勢いで“Crayzy Days Crayzy Feeling”“Himitsu Girl's Top Secret”“Riff Man”と演奏します。
ZAZEN BOYS(photo by KA2@A.D.P...)
その後も、向井がまるで指揮者のように自在にバンドの間合いを操る“Cold Beat”、カシオマンことギターの吉兼聡が焼酎のボトル型パーカッション(?)を鳴らし、そこにテクノ風のイーヴン・キックがこだまする“Asobi”などを披露し、最後まで百戦錬磨のグルーヴでオーディエンスを圧倒し続けました!
L.E.D.(photo by KA2@A.D.P...)
3番目に登場したのは、シネマティックなインスト・サウンドで人気を集める7人組バンドのL.E.D.。まずは最新EP『Music For Cinemas e.p.』の冒頭を飾る“one”でスタートし、スティールパンの優しい音色で会場をゆったりとした空気に染め上げます。
L.E.D.(photo by KA2@A.D.P...)
ツイン・ドラムが轟くリズミックなナンバー“nathan road”を挟んで、7人が織り成すサウンド・スケープが美しい“TGV”“ignis”でお客さんもすっかり夢見心地に。スケールの大きなサウンドでフロアを包み込みました。
サイプレス上野とロベルト吉野(photo by KA2@A.D.P...)
次に、ZAZEN BOYSと共に今回のヘッドライナーを務めるサイプレス上野とロベルト吉野が、この日1発目のヒップホップ・アクトとして登場。ロ吉が華麗なターンテーブル捌きを見せつけるイントロから、サ上もエンジン全開でそれに応えて“サ上とロ吉”へとなだれ込みます。
サイプレス上野とロベルト吉野(photo by KA2@A.D.P...)
「タワーレコードのフリーマガジンは?」「bounce!」といったコール&レスポンスを挟んだ“バウンス・祭”、なぜかロ吉がDJそっちのけでサビのメロディーをひたすらアカペラで歌うこととなったクレイジーケンバンド“空っぽの街角”のリミックス・ヴァージョン、3月7日発売のニュー・アルバム『MUSIC EXPRES$』より、「主役は不在ですが」との前置きをしつつ披露してくれた新曲“ちゅうぶらりん feat.後藤まりこ”など、ステージ狭しと駆け回るサーヴィス精神たっぷりのパフォーマンスで大いに会場を盛り上げてくれました!
tengal6(photo by KA2@A.D.P...)
続いて元気いっぱいに登場したのは、人気急上昇中の脱力系ヒップホップ・アイドル・ユニットであるtengal6。まずは“tengal6”、そして新曲の“決戦はフライデー”と立て続けに披露し、彼女たちが放つガールズならではのわいわい感にオーディエンスからは笑顔がこぼれます。
tengal6(photo by KA2@A.D.P...)
6人のメンバーによるネーム・プレートを使ってのキュートな自己紹介を挟んで、お客さんも一緒になって踊った“ルービックキューブ”、ダンサブルな“photograph”をパフォーム。終始ゆるふわな空気で会場を充たしつつ、最後はtofubeatsのプロデュースによるファースト・シングル“プチャヘンザ!”でビシっと締めくくってくれました!
SIMI LAB(photo by KA2@A.D.P...)
まさに異種格闘ライヴとなったこの日のラストを飾ったのは、デビュー・アルバム『Page1 : ANATOMY OF INSANE』が高評価を集めている新鋭ヒップホップ・クルー、SIMI LAB。DJ HI'SPECの叩き出すドープなブレイク・ビーツに乗って現れたQN、OMSB'Eats、DyyPRIDE、MARIAの4MCが、1曲目の“Show Off”から新人らしからぬ存在感でステージに君臨します。
SIMI LAB(photo by KA2@A.D.P...)
個性際立つMC4人がお互いのラップ・スキルをぶつけ合うようなマイク・リレーで“Uncommon”“Natural Born”“Twisted”“The Blues ”といった楽曲を次々にキックし、最後には彼らの名を世に知らしめた名曲“WALKMAN”を披露。堂々たるパフォーマンスでトリという大役を果たしてくれました!
DJ YOGURT(photo by KA2@A.D.P...)
また、この日はイケイケのセットで攻めていたDJ YOGURTをはじめ、タカラダミチノブ、RILLA、Shhhhh、Latin Quarter、YAMICA、YASU2B、nktといった豪華DJも地下3階のSALOONに出陣。まさに〈雑食〉の名に相応しい、さまざまなジャンルの音楽が交錯する一夜となりました!
〈TOWER RECORDS×UNIT presents omnivorous〉@東京・代官山UNIT 2012.1.27 セットリスト
【NETWORKS】
1. Co.dak-sun
2. Ab-rah
3. Bil
4. Dry Eye
【ZAZEN BOY】
1. Sigeki
2. Crayzy Days Crayzy Feeling
3. Himitsu Girl's Top Secret
4. Riff Man
5. Honnoji
6. Weekend
7. Cold Beat
8. Asobi
【L.E.D.】
1. one
2. nathan road
3. TGV
4. ignis
【サイプレス上野とロベルト吉野】
1. サ上とロ吉
2. Bay Dream ~フロム課外授業~
3. START LINE
4. FEEL LIKE DANCE
5. バウンス・祭
6. PRINCE OF YOKOHAMA
7. DOOR
8. 空っぽの街角
9. ちゅうぶらりん
10. HIPHOP体操
11. BUMP
12. WONDER WHEEL
【tengal6】
1. tengal6
2. 決戦はフライデー
3. ルービックキューブ
4. photograph
5. プチャヘンザ!
【SIMI LAB】
1. Show Off
2. Uncommon
3. Natural Born
4. Twisted
5. The Blues
6. WALKMAN