ニュース詳細

岩井俊二監督映画『スワロウテイル』、監督完全監修で4Kリマスター/Dolby Atmos化。9月4日より劇場公開決定

掲載: 2026年07月01日 17:00

岩井俊二監督の伝説的傑作『スワロウテイル』が、監督完全監修のもと4Kリマスター/Dolby Atmos化。『スワロウテイル 4Kリマスター』として、9月4日より劇場公開されることが決定した。

『Love Letter』、『リリイ・シュシュのすべて』、『花とアリス』、『リップヴァンウィンクルの花嫁』、『キリエのうた』……数々の傑作を世に送り続ける映画監督 岩井俊二。『スワロウテイル』は、今から30年前の1996年9月14日に公開されるや否や、その独創的な世界観に熱狂する者たちが続出し、今もなお強い支持を集める。

公開当時33歳の若手映像作家だった岩井俊二が、『Love Letter』に続いて世に放った長編映画の第2作が『スワロウテイル』だ。先んじて昨年2025年の東京国際映画祭にて4K版が上映されたが、このたび公開となる『スワロウテイル 4Kリマスター』は、この東京国際映画祭での上映バージョンにさらにブラッシュアップを重ねたものとなる。

『スワロウテイル』は、かつて「円」が世界で一番力を持っていた頃の架空都市を舞台にした物語。いつかのゴールド・ラッシュのような輝きを放つその街を移民たちは「円都(イェンタウン)」と呼び、一方で日本人はこの名前を忌み嫌い、移民たちを「円盗(イェンタウン)」と呼んで蔑んでいた。そんな街で、母を亡くした少女と、歌手を夢見て上海からやってきたイェンタウンの娼婦 グリコが出会う。名もなき少女は、胸にアゲハ蝶のタトゥーを彫っているグリコに「アゲハ」と名付けられ、上海出身のフェイホン、謎めいた男 ラン等が集うなんでも屋「青空」で働き始めるのだった。

三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりといった錚々たる豪華キャストが集結。英語、中国語、日本語が入り混じる混沌の世界観の中、夢を追う者たちの輝きをエネルギッシュに体現している。この危険で妖しくも、多くの者たちを惹き付ける無国籍都市=円都(イェンタウン)を文字通り「作りあげた」スタッフには、撮影の篠田昇、照明の中村裕樹、美術の種田陽平等が集結した。そして、音楽監督 小林武史が手掛けた劇中のバンド「YEN TOWN BAND」の名曲の数々は、公開から30年を経てもなお我々の心を掴んで離さない。

このたび発表された新たなヴィジュアルは、初公開時の宣伝ポスターにも使われた、子供たちが紙幣に空いた穴からこちらを覗き見ているデザインがベースとなっている。今回は写真をカラー版に刷新し、新しい英語ロゴを大胆に配置。伝説的作品の30周年メモリアル・イヤーに相応しい、懐かしくも新しいデザインとなっている。

そして、記念すべき公開30周年にあたり岩井俊二からコメントが到着した。

 

■岩井俊二監督 コメント

この映画が作られた頃、1995年には1ドル=79円に達し、円は世界でも屈指の通貨でした。
そんな時代を御伽話のように描いた本作には、自分なりの映画への憧れが山ほど詰まっていました。
あれから30年。映画なるものと自分なりに向き合って来て、いろいろ格闘しているうちにあっという間に過ぎ去った歳月。円が強かった時代は本当に遠い昔になってしまった。映画という竜宮城にでもいたかのような錯覚を覚えながら、しかし今なおその場所で創作を続けられていることには感謝しかありません。映画作りは愉し過ぎる。これからはそんな愉しさを伝える活動もやって行けたら、などと考えたりしています。

 

1996年に誕生した、日本映画の「特異点」ともいうべき比類なき傑作が、スクリーンに甦る。ぜひチェックしてほしい。






 

▼映画情報

『スワロウテイル 4Kリマスター』
9月4日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
(C)SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE