EASY MO BEE 『Now Or Never: Odyssey 2000』 Bee Mo Easy(2000)
ビギーや2パックとの仕事で知られる大物プロデューサーの初リーダー作。クールG・ラップ、スヌープ、ギャング・スター、ラー・ディガらも招きながら、自身もメンバーのラッピン・イズ・ファンダメンタルなど身内を立てたシブい内容に。*出嶌
LIL' ZANE 『Young World: The Future』 (2000)
これに先駆けて『Next Friday』のサントラに参加していたアトランタを拠点とするイケメン・ラッパー、リル・ゼインのデビュー作もプライオリティからのリリース。112をフィーチャーした“Callin Me”がヒットし、スティング使いの“Ways Of The World”も話題となった。*升本
BAD AZZ 『Personal Business』 Doggystyle(2001)
スヌープのレーベル、ドギースタイルは2000年代前半からTVTなど配給先を使い分けていたが、ウェッサイにフォーカスした今作は当然プライオリティ発で、スヌープ以下、ゲスト陣やプロデューサーもほぼウェスト勢で統一されている。人気の“How We Get Down”を収録。*升本
ROSCOE『Young Roscoe Philaphornia』 (2003)
プライオリティ発のコンピにて“I Love Cali”で顔見せした後に本作でアルバム・デビューを果たしたコラプトの実弟=ロスコー。フレッシュな新世代感を漂わせつつもオーソドックスなウェッサイ・スタイルを踏襲し、キャッチーなネタ使いの“Smooth Sailin”もヒットさせた。*升本
SNOOP DOGG 『Malice N Wonderland』 Doggystyle(2009)
7年ぶりのプライオリティ復帰作は、Mrカートゥーンがジャケを手掛け、先行シングルが“Gangsta Luv”という完全ウェッサイ仕様。フロストの息子スクープ・デヴィルとドクター・ドレーが手掛けた“I Wanna Rock”は現象とも言えるストリート・ヒットとなった。*升本
VARIOUS ARTISTS 『Snoop Dogg Presents The West Coast Blue Print』 Doggystyle(2010)
プライオリティ復興のためにスヌープがまず手を付けたのが豊富なカタログであり、届けられたレーベル史を振り返るコンピレーション。王道な選曲は入門編的でもあり、スヌープ自身によるアイス・キューブの新録カヴァー収録も嬉しい。*升本