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4AD

ディスクガイド――(1)

連載
Discographic
公開
2010/10/15   14:11
更新
2010/10/15   14:20
ソース
bounce 325号 (2010年9月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/柴田かずえ、妹沢奈美、村尾泰郎

 

BAUHAUS 『In The Flat Field』 4AD(1980)

バウハウスのデビュー作にして、4ADが初めてリリースしたアルバム。ノイジーでグラマラスなバンド・サウンドに乗って、ピーター・マーフィの官能的なヴォーカルがシャウトする。邦題〈暗闇の天使〉そのままに、ゴシックでパンキッシュなサウンドが全開。*村尾

THE BIRTHDAY PARTY 『Prayers On Fire』 4AD(1981)

活動期間は短かったが、気味の悪い不協和音やニック・ケイヴの絶叫、破壊的なパフォーマンスはその後も長く語り継がれることに。ハードコア・パンクやゴシック・パンクの源流とも言えるこのデビュー作は、いま聴いても震えるほどカッコイイ! *柴田

COLOURBOX 『Colourbox』 4AD(1985)

4ADでは異色のポップ・ユニット。ダブやヒップホップを採り入れたカラフルなサウンドで話題になり、メンバーの別ユニット=M/A/R/R/Sによる“Pump Up The Volume”がUKのシングル・チャート1位を記録したりも。なお、本作にはウィリアム・オービットがギターで参加。*村尾

VARIOUS ARTISTS 『Lonely Is An Eyesore』 4AD(1987)

豪華ブックレット付きでリリースされたレーベル・コンピ。アイヴォが中心となってウルフガング・プレスら所属アーティストを結集させたユニット=ディス・モータル・コイルをはじめ、レーベルを代表するアクトがレア音源を提供。ビデオ作品も製作された。*村尾

THE PIXIES 『Surfer Rosa』 4AD(1988)

カート・コバーンをはじめ、あまりに多くのミュージシャンに影響を与えた彼らのデビュー作。荒波の如きギターやブラック・フランシスの投げやりな歌声と咆哮、緊張感を高めるドラミングのみならず、音の隙間を満たす狂気の迫力に背筋が凍る。プロデュースはスティーヴ・アルビニ! *妹沢

DEAD CAN DANCE 『The Serpent's Egg』 4AD/HOSTESS(1988)

コクトー・ツインズと並んで初期4ADのロマンティシズムを象徴していた、ブレンダン・ペリーとリサ・ジェラルドによる男女デュオ。アフリカやアジアの民族音楽に宗教音楽、古楽などの要素を融合させた異次元サウンドの上で、2人の歌声が厳かに響き渡る。*村尾

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