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4AD

ディスクガイド――(3)

連載
Discographic
公開
2010/10/15   14:11
更新
2010/10/15   14:20
ソース
bounce 325号 (2010年9月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/柴田かずえ、妹沢奈美、村尾泰郎

 

MOJAVE3 『Excuses For Travelers』 4AD(2000)

シューゲイザーの人気バンド、スローダイヴのメンバー2人が結成したユニット。バンジョーやスティール・ギターの音色がアメリカーナな叙情を漂わせながら、聴く者にゆったりとした時間を届けてくれる。シンプルでニュアンス豊かな歌の風景がここに。*村尾

SCOTT WALKER 『The Drift』 4AD(2006)

60年代にウォーカー・ブラザーズの一員としてアイドル的な人気を得ながらも、ソロ転向後は孤高の道を歩いてきた奇才の復活作。オーケストラや電子音、奇妙な効果音などで構成された神秘的なサウンドのなかで、主役の歌声が強烈なオーラを放っている。*村尾

TV ON THE RADIO 『Return To Cookie Mountain』 4AD(2006)

全員がマルチ・プレイヤーでありソングライターでもある、最強の音楽集団による2作目。シューゲイザーやR&Bなど多彩な要素をブレンドした分厚いサウンドは、実験的でありながらもポップな艶を感じさせる。デヴィッド・ボウイがゲスト参加。*村尾

JOHANN JOHANNSSON 『IBM 1401: A Users Manual』 4AD(2006)

現代音楽、エレクトロニカ、ロックなどさまざまな領域を横断し、ポスト・クラシカルの旗手として注目されるヨハン・ヨハンソン。本作では60人編成の管弦楽団を迎えて、エモーショナルで美しいサウンドスケープを展開している。*村尾

BEIRUT 『The Flying Club Cup』 4AD(2008)

前世の記憶を繰り寄せて新たな色彩を加えるかのように、ベイルートことザック・ゴンドンは初作では東欧、そしてこの2作目ではフランスをテーマに選んだ。ロマ音楽を消化した先で描いた本作の物語と景色は、極上の別世界感。そこには21世紀のアメリカへの批評が宿ってもいる。*妹沢

VARIOUS ARTISTS 『Dark Was The Night』 4AD(2009)

ナショナルが監修を務めた、エイズ撲滅キャンペーンのための企画コンピ。インディー・ロック界隈の注目アーティストが勢揃いするなか、ダーティ・プロジェクターズ&デヴィッド・バーン、グリズリー・ベア&ファイストなど興味深いコラボレーションも楽しめる。*村尾