小澤＆サイトウ・キネンのバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー～ドイツ音楽BOX（15枚組）

2015年9月1日、日本を代表する世界のマエストロ、小澤征爾が80歳の誕生日を迎えます。このことを記念して日本では各レコード会社が競って小澤征爾のCD、DVDをリリースしていますが、その動きは海外でも活発となっています。

昨年9月にはユニバーサルが今年の生誕80年に先駆けて「Seiji Ozawa - The Philips Years - Original Jacket Collection（50枚組）」（http://tower.jp/item/3666622）を発売して話題を呼びましたし、今年6月にはワーナークラシックスが旧EMI音源とワーナーの音源をまとめた「The Complete Warner Recordings（25枚組）」（http://tower.jp/item/3842088）をリリースし、大ヒットを記録したのは記憶に新しいところです。

ここにもう一組、小澤が近年心血を注いでいるサイトウ・キネン・オーケストラを指揮したバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーをまとめた15枚組ボックスがリリースされます。

小澤＆サイトウ・キネンのドイツ物は、日本を含めて世界で一度もまとめられたことがなく、先の「The Philips Years」にもベートーヴェンの“英雄”“合唱”、ブラームスの第1、ブルックナーの第7の計4曲が収められているに過ぎませんでした。日本盤ではバラで揃えることはできますが、海外盤のバラは現在入手できず、しかもCD15枚で7,000円というレギュラー盤3～4枚の価格で手に入ってしまうのがポイントです。

盟友、武満徹（1930～1996）の提言によって上演し、奇しくも武満徹へのレクイエムとなったバッハの“マタイ受難曲”を始め、モダン楽器による新しい表現を追求したベートーヴェン、サイトウ・キネン結成直後ヨーロッパ楽旅の中で録音されたブラームス、そして純音楽的で感覚美が冴えるブルックナーなど、このコンビがドイツ音楽に真正面から対峙した四半世紀の歩みが集大成されたボックスとなっています。
（タワーレコード）

演奏は
小澤征爾（指揮）サイトウ・キネン・オーケストラ
※共演者は下記曲目に合わせて表記しています。

【曲目】
CD 1-2
ヨハン·セバスティアン·バッハ（1685-1750）
ミサ曲ロ短調、BWV 232

【演奏】
バーバラ・ボニー（S）、アンゲリカ・キルヒシュラーガー（MS）、
ジョン・マーク・エインズリー（T）、アラステア・ミルズ（Bs）、
東京オペラシンガーズ
【録音】
2000年8月29日-9月4日、長野県松本文化会館
（P）2002デッカミュージックグループ株式会社

CD 3-5
ヨハン·セバスティアン·バッハ（1685-1750）
マタイ受難曲、BWV 244

【演奏】
ジョン・マーク・エインズリー（T）、トーマス・クヴァストホフ（Bs-Br）、
クリスティアーネ・ウルツェ（S）、ナタリー・シュトゥッツマン（A）、
東京オペラシンガーズ、他
【録音】
1997年9月、長野県松本文化会館
（P）1998デッカミュージックグループ株式会社

CD 6
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
交響曲第1番ハ長調、作品21
“レオノーレ”序曲第2番、作品72A
“レオノーレ”序曲第3番、作品72B

【録音】
1999年9月11＆12日、長野県松本文化会館
（P）2000デッカミュージックグループ株式会社

CD 7
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
交響曲第2番ニ長調、作品36
交響曲第7番イ長調、作品92

【録音】
2000年9月（第2番）、1993年10月（第7番） 長野県松本文化会館
（P）1993年、2000年デッカミュージックグループ株式会社

CD 8
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
交響曲第3番変ホ長調、作品55“エロイカ”
“エグモント”序曲、作品84

【録音】
1997年4月、ムジークフェライン、ウィーン、
（P）1998デッカミュージックグループ株式会社

CD 9
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
“レオノーレ”序曲第1番、作品138
交響曲第4番変ロ長調、作品60
交響曲第8番ヘ長調、作品93

【録音】
2001年9月、長野県松本文化会館
（P）2003デッカミュージックグループ株式会社

CD 10
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
交響曲第5番ハ短調、作品67
交響曲第6番ヘ長調、作品68“田園”

【録音】
2000年9月（第5番）、1998年9月（第6番） 長野県松本文化会館
（P）2011デッカミュージックグループ株式会社

CD 11
ルートヴィヒ·ヴァン·ベートーヴェン（1770-1827）
交響曲第9番ニ短調、作品125“合唱”

【演奏】
アンネ・シュヴァーネヴィルムス（ソプラノ）
バーバラ・ディヴァー（アルト）
ポール・グローヴズ（テノール）
フランツ・ハラウダ（バス）
東京オペラ・シンガーズ
【録音】
2002年9月、長野県松本文化会館
（P）2003デッカミュージックグループ株式会社

CD 12
ヨハネス·ブラームス（1833-1897）
交響曲第1番ハ短調、作品68
ハンガリー舞曲第1番ト短調
同第3番ヘ長調
同第10番ヘ長調

【録音】
1990年8月14＆15日、ベルリン、シュウシュピールハウス
（P）1991デッカミュージックグループ株式会社

CD 13
ヨハネス·ブラームス（1833-1897）
交響曲第2番ニ長調、作品73
交響曲第3番ヘ長調、作品90

【録音】
1991年9月、デ·フェリーニヒング、ナイメーヘン、オランダ
（P）1992デッカミュージックグループ株式会社

CD 14
ヨハネス·ブラームス（1833-1897）
交響曲第4番ホ短調、作品98
ハンガリー舞曲第5番ト短調
（編曲：アルバート・パーロー）
ハンガリー舞曲第6番ニ長調
（編曲：アルバート・パーロー）

この録音は小澤征爾によってシャーマン・ウォルトの記念に捧げられています。ウォルトは1953年から1989年までボストン交響楽団の首席バスーン奏者であり、サイトウ·キネン·オーケストラ設立時よりコンサートに参加しました。

【録音】
1989年9月、ベルリン・イエス・キリスト教会
（P）1991デッカミュージックグループ株式会社

CD 15
ブルックナー（1824-1896）
交響曲第7番ホ長調（ノヴァーク版）

【録音】
2003年10月14日、長野県松本文化会館
（P）2004デッカミュージックグループ株式会社