注目アイテム詳細

キリル・ペトレンコ ベルリン・フィル首席指揮者決定記念!ヨセフ・スク作品集(3枚組)

ペトレンコ指揮スク作品集(3枚組)

長期間紛糾を極めたベルリン・フィルハーモニーの次期音楽監督の座を射止めたのは、ロシアの俊英キリル・ペトレンコでした。もちろんこの決定を予測していた人もいたのですが、大方の人にとっては意外であったのは間違いありません。何しろ、この指揮者は録音の数が極めて少なく、どんな演奏をするのかすらもあまり知られていなかったからです。幸いなことに、cpo には彼がベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽総監督を務めていた頃から取り組んでいたヨーゼフ・スク(1874-1935)の管弦楽作品集の3 枚の録音があります。今回は、長い間廃盤となっていた交響曲「アスラエル」の復刻も含んだ全録音をお求め安い価格のBOX にいたしました。まずはこれを聞いて2018 年を待つのはいかがでしょうか。(ナクソス・ジャパン)

【収録曲目】
ヨセフ・スク:作品集
<CD1…777001>1.交響曲「アスラエル」Op.27
<CD2…777174>1.交響詩「夏のおとぎ話」Op.29/2.リャードフ(1855-1914):魔法にかけられた湖 Op.62
<CD3…777364>1.交響詩「人生の実り」Op.34/2.交響詩「冬の夕べの物語」Op.9

【演奏】
ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団
キリル・ペトレンコ(指揮)

【録音】
<CD1>2002年10月31日、ライヴ
<CD2>2004年1月29日、ライヴ
<CD3>2006年6月23日、ライヴ

キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルによるスクリャービン“法悦の詩”より

キリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko, 1972年~)
ヴァイオリニストの父と音楽学の講師を務める母のもと、ロシア・オムスクに生まれる。同地の音楽院でピアノを学び、僅か11歳でオムスク交響楽団のソリストとしてデビューした。1990年、父親がオーストリア、フォアアールベルク州のオーケストラと音楽講師の職を得たため一家で移り住んだ。ペトレンコは始めフェルトキルヒで音楽を学んだが、ウィーン音楽大学に移り指揮法をウロス・ルトヴィチに学び、1991年に卒業した。1997年にウィーン・フォルクスオーパーのアシスタント、リハーサル伴奏者に就任。

1999年から2002年にマイニンゲン歌劇場の音楽総監督に任命され、ショスタコーヴィチの“ムツェンスク郡のマクベス夫人”でデビューした。また、“ばらの騎士”“リゴレット”“売られた花嫁”“ピーター・グライムズ”“コジ・ファン・トゥッテ”“椿姫”のプレミエの指揮をとった。しかし、これら以上に国際的な注目を集めたのは2000年のクリスティーネ・ミーリッツ演出、彫刻家のアルフレート・フルドリチカ舞台デザインによる“ニーベルングの指環”公演だった。

2002年から2007年までペトレンコはベルリン・コミッシェ・オーパーの音楽総監督を務め、この5年間に以下の公演により決定的な印象を残した。

“売られた花嫁” アンドレアス・ホモキ演出
“ドン・ジョヴァンニ” ペーター・コンヴィチュニー演出
“フィガロの結婚” バリー・コスキー演出
“コジ・ファン・トゥッテ” ペーター・コンヴィチュニー演出
“後宮からの逃走” カリスト・ビエイト演出
“イェヌーファ” ウィリー・デッカー演出
“ばらの騎士” アンドレアス・ホモキ演出
“ピーター・グライムズ” カーチャ・ツェルニク演出
“エフゲニー・オネーギン” アンドレアス・ホモキ演出
“マハゴニー市の興亡” アンドレアス・ホモキ演出
“微笑みの国” ペーター・コンヴィチュニー演出

マイニンゲンとベルリンのポジションと並行して、ペトレンコは国際的なキャリアを急速に拡大。2000年にはフィレンツェ五月音楽祭に“エフゲニー・オネーギン”でデビュー。翌2001年にはウィーン国立歌劇場に“魔笛”で、ドレスデン・ゼンパーオーパーに“ムツェンスク郡のマクベス夫人”で、バルセロナ・リセウ大劇場に“スペードの女王”でデビュー。その後もパリ・オペラ座“ドン・ジョヴァンニ”、コヴェント・ガーデン王立劇場“蝶々夫人”、バイエルン州立歌劇場“スペードの女王”、メトロポリタン歌劇場“メリー・ウィドウ”へ出演し、2005年にはフランクフルト歌劇場に“ホヴァンシチナ”でデビュー。2006年から2008年にかけて、国立リヨン歌劇場にて演出家のペーター・シュタインと協力しプーシキン・オペラ・シリーズを上演した。

2007年7月にコミッシェ・オーパーを離任した後は客演指揮者として活動。重要な公演はニューヨーク、メトロポリタン歌劇場での“魔笛”“ナクソス島のアリアドネ”、コヴェント・ガーデン王立劇場での“青ひげ公の城”“期待”“ばらの騎士”、アン・デア・ウィーン劇場での“カーチャ・カヴァノヴァ”“インテルメッツォ”などが挙げられる。2009年にはバイエルン州立歌劇場での“イェヌーファ”のプレミエ、フランクフルト歌劇場での“パレストリーナ”のプレミエを指揮した。

現在までに彼がコンサート指揮者として客演した重要なオーケストラはベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、バイエルン放送交響楽団、バイエルン州立管弦楽団、ケルン放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、ウィーン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、オスロ・フィル、ローマ聖チェリーリア音楽院管弦楽団、イスラエル・フィルなどである。ザルツブルク音楽祭やブレゲンツ音楽祭でのコンサートも指揮している。

2013年から3シーズン、バイロイト音楽祭の“ニーベルングの指環”四部作を指揮。2013年9月1日にはケント・ナガノの後任として、バイエルン州立歌劇場の音楽総監督に就任。2015年6月22日、サー・サイモン・ラトルの後任として、2018年からベルリン・フィルハーモニーの首席指揮者・芸術監督に就任する事が発表された。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2015年07月29日 16:00