テラーク初期の優秀録音5タイトルが180グラム重量盤&オリジナル・アートワークで復活!
テラークは1977年 ジャック・レナーとロバート・ウッズにより、オハイオ州クリーブランドに創設された、優秀録音で知られるレコード・レーベルです。当初はダイレクト・カッティングのLPを発売していましたが、1978年4月4日アメリカのレコード会社としては初めてデジタル録音を行ない、それをソースとしたLPの発売を開始しました。
当時の使用機器は米サウンドストリーム社製のデジタル録音機で、サンプリング周波数は50kHz、16ビットというCD規格よりも高品位なもので、4チャンネルのマルチ録音仕様となっていました。
テラークが一躍世界的に有名になるのは、1980年 エリック・カンゼル指揮、シンシナティ交響楽団によるチャイコフスキー作曲の「序曲1812年」他を発売したときです。非常に高いカッティング・レヴェルでの大砲実射音入りのオーディオ・ファイル・レコードはオーディオ・ファンの心をつかみ、クラシック・レコードとしては当時としては異例の全世界で約10万枚の売り上げを記録しました(1983年時点)。
1982年にCDの発売がスタートすると、テラークは録音機材をソニー製に切り替えて、1980年代後半には20ビットのA/Dコンバーターを採用、1996年には24ビット録音、1998年にはDSD方式による録音を開始するなど、常に最新の録音技術に挑戦し、多くの名録音を生み出してきました。
今回のLPシリーズは、テラークの活動初期、1978年から1986年の録音の中から、5タイトルを180グラム重量盤で再リリースするもので、いずれもLP初出時のアートワークを復活させています。音楽面・録音面とも素晴らしい内容のものが選ばれていますので、LP派のすべての音楽ファン、オーディオ・ファンにおすすめしたいと思います。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
チャイコフスキー
バレエ「くるみ割り人形」Op.71 全曲
チャールズ・マッケラス指揮 ロンドンso
ティフィン少年cho.(ネヴィル・クリード指揮) ロバート・ノーブル(チェレスタ)
録音:1986・5・13,14,16 ワトフォード・タウン・ホール,ロンドン
ヴィヴァルディ
協奏曲集「四季」Op.8-1~4
〔第1番ホ長調「春」 第2番ト短調「夏」 第3番ヘ長調「秋」 第4番ヘ短調「冬」〕
小澤征爾指揮 ボストンso. ジョゼフ・シルヴァースタイン(vn)
録音:1981・10・10 ホートン・チャペル,ウェルズリー大学,マサチューセッツ
ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」組曲〔1919年版〕
ボロディン:「イーゴリ公」~序曲
同 : 同 ~だったん人の踊りと合唱
ロバート・ショウ指揮 アトランタso. アトランタ交響楽団cho.
録音:1978・6・19,20 メモリアル・アーツ・センター,アトランタ
オルフ:カルミナ・ブラーナ
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
ロバート・ショウ指揮 アトランタso. アトランタ交響楽団cho.、アトランタ少年cho.ジュディス・ブレゲン(S)ウィリアム・ブラウン(T)ホーカン・ハーゲゴールド(Br)
録音:1980・11・16~18 メモリアル・アート・センター,アトランタ
チャイコフスキー
序曲「1812年」Op.49
イタリア奇想曲Op.45
「マゼッパ」~コサックの踊り(ゴパック)
エリック・カンゼル指揮 シンシナティso.
録音:1978・9 シンシナティ・ミュージック・ホール
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP
掲載: 2018年09月04日 00:00