日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!ジョージ・セル「ワーグナー:管弦楽曲集」
2019年9月8日(日)日経新聞日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!
「醒めた統制 脈打つ生命力 クリアな音に人間くささ」(鈴木淳史氏評)
2019年9月8日(日)日本経済新聞日曜版の名物コラム「名作コンシェルジュ」に、20世紀を代表するハンガリー出身の名指揮者ジョージ・セル(1897~1970)が指揮した「ワーグナー:管弦楽曲集」(ソニー SICC-10276)が取り上げられました。音楽評論家の鈴木淳史氏は「醒めた統制 脈打つ生命力 クリアな音に人間くささ」と題し、以下のように評しています。
「セルの音楽は冷たくもあり、同時に熱い。同様に彼の演奏は、高貴でありながら、俗っぽさも感じさせる。それは、尊大さが魅力でもあるワーグナーの音楽とどこか重なり合う。」
「たくさんの情報量が入っていながらも、しゅっとし引き締まったフォルム。このオーケストラの声部を巧みに整えるセンスこそ、セルの真骨頂だ。」
「曖昧さが全くないクリアな演奏が、ワーグナーという矛盾に満ちた存在をリアリティたっぷりに引き出すといったらいいだろうか。じつに人間くさいワーグナー演奏だと思う。」
この2枚組は1962~68年に、セルが自ら音楽監督を務め世界最高のアンサンブルへ育て上げたクリーヴランド管弦楽団とステレオ録音したワーグナー作品をまとめたものです。曲目はワーグナーの有名な管弦楽曲をほぼ網羅し、演奏は鈴木氏が書かれている通りクリアであり、かつワーグナーの本質を衝いたもの。そして録音もアナログ・ステレオ全盛期のもので、2019年にオリジナル・アナログ・マスターより最新の技術でデジタル化をし直しており、素晴らしい音質を楽しむことができます。作品、演奏、録音の三拍子そろった名盤をぜひお楽しみください!
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
ジョージ・セル(1897~1970)
【曲目】
ワーグナー
DISC1
1.楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
2.楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
3.歌劇「タンホイザー」序曲
4.歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
5.「ファウスト」序曲
6.歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
DISC2
7.歌劇「リエンツィ」序曲
8.楽劇「ニーベルングの指環」ハイライト
(1)ワルハラ城への神々の入城(ラインの黄金)
(2)ワルキューレの騎行(ワルキューレ)
(3)魔の炎の音楽(ワルキューレ)
(4)森のささやき(ジークフリート)
(5)夜明けとジークフリートのラインへの旅(神々の黄昏)
(6)ジークフリートの葬送行進曲と終曲(神々の黄昏)
【演奏】
クリーヴランド管弦楽団
指揮:ジョージ・セル
【録音】
1962年1月26日、1962年1月26日(1、2、3)、
1965年12月10日&11日(4-7)、
1968年10月11日&12日(8(1)-(4))、
1968年10月7日(8(5)(6))、
クリーヴランド、セヴェランス・ホール
カテゴリ : ニュース タワーレコード オリジナル企画 | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2019年09月08日 11:00