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再入荷!ジュリアード弦楽四重奏団 / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(1964-1970年録音)

ジュリアードSQのベートーヴェン

再入荷しました!
オリジナル・アルバム・コレクションでのジュリアードSQ復刻第3弾!アナログ・ステレオ全盛期のベートーヴェン全集が、オリジナル・ジャケット・デザイン(CD9枚組)で完全復刻。ベートーヴェン生誕250年記念リリース。

2018年2月に発売した11枚組のエピック録音集成ボックス(1956年、1962-1966年録音、8898547013-2)、2019年1月に発売した、1957年から1960年にかけてのRCA録音ボックス(1907586341-2)に続き、「オリジナル・アルバム・コレクション」シリーズでのジュリアードSQ復刻第3弾として、彼らにとって最初の「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集」(1964~70年録音)の復刻が加わります。しかもLP6枚分はオリジナル・アナログマスターより新たに24bit/192kHzでリミックス&マスターされています。
1946年にニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家、ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって結成された「ジュリアード弦楽四重奏団」。1950年からコロンビア・レコードにバルトークとシェーンベルクの弦楽四重奏曲全曲など、折しも実用化されたばかりのLPの長時間再生特性を生かした録音を行ない、その鮮烈な演奏でレコード・ファン/室内楽ファンの大きな注目を集め、第2次大戦後の「弦楽四重奏」という芸術形態に新たな方向性を示したのでした。1957~60年にかけてのステレオ移行期の4年間はコロンビアのライヴァル・レーベルであるRCAに移籍し、初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲を録音しています(6曲)。
その後再度コロンビアに復帰し、旺盛な録音活動を再開、1963年には空前のバルトーク全集(モノラルに次いで2度目の全集)を完成させ、カルテットとしての全盛期を迎えます。ジュリアードにとって最初のベートーヴェン全集の録音を開始したのはバルトーク全集完成の翌年で、1970年のベートーヴェンの生誕200年に合わせる形で企画されました。まず「ラズモフスキー」の3曲と「ハープ」が1965年にエピック・レーベルで発売され、作品18の初期6曲セットが1968~69年に、後期が1969~70年に録音され、さらに作品95が既発売の作品を組み合わされて中期のセットが出され、3つのセットからなる全曲録音が完成したのでした。
メンバーは、1966年に第2ヴァイオリンがイシドア・コーエンからアール・カーリスに代わり(第3次)、さらに1969年にヴィオラが創立メンバーのラファエル・ヒリヤーからサミュエル・ローズに代わった時代(第4次)で、それまでの現代音楽のスペシャリストというイメージから脱却し、古典のレパートリーを基盤にし、丸みのある豊かな音楽的広がりを増した時代でした。このベートーヴェンも、厳しく磨き抜かれた美音と絶妙極まりないアンサンブル、緊張感に満ちた表現力、確固とした主張を持ちながらも、少しもメカニカルな冷たさを感じさせないのは、この時代のジュリアードの豊かな音楽性の賜物と言えるでしょう。20世紀は「演奏の世紀」でもあり、多彩なカルテットが輩出した時代でもありましたが、そうした中で真の意味で20世紀的なベートーヴェン演奏の一つの頂点を極めたのがこのジュリアードの第1回目の全集と言えるでしょう。CD化はまず日本国内で1997年に実現し(10枚組)、2003年には海外盤(8枚組)も発売されましたが、17年ぶりの復活となる今回はLP時代の3つのボックスの収録順が踏襲された9枚組での登場となります。
各ディスクは、アメリカ初出盤のオリジナルLPジャケット・デザインを使用した紙ジャケットに収納され、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容されます。40ページのオールカラー・ブックレットには、詳細な録音データを含むトラックリスト、アーティスト写真と新規ライナーノーツが掲載される予定です。

BOX Size: L 13.5 cm x W 13.5 cm x H 2.6 cm
9 CD-set in clamshell box with approx. 40 pages booklet

収録内容
ベートーヴェン:
<CD1>
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 Op.18-1 [録音]1968年5月14-15日
弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2 [録音]1969年1月8-9日
<CD2>
弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.18-3[録音]1969年1月8-9日
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4[録音]1968年5月16日
<CD3>
弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5[録音]1968年5月22日
弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 Op.18-6[録音]1968年5月23日
<CD4>
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1『ラズモフスキー第1番』[録音]1964年5月12, 18-19日
<CD5>
弦楽四重奏曲第8番ホ短調 Op.59-2『ラズモフスキー第2番』[録音]1964年5月4, 6日
弦楽四重奏曲第9番ハ長調 Op.59-3『ラズモフスキー第3番』[録音]1964年5月19-20日
<CD6>
弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.74『ハープ』[録音]1965年10月5-6日
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95『セリオーソ』[録音]1970年3月18-19日
<CD7>
弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127[録音]1969年10月1-3日, 11月10-12日
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130[録音]1970年2月25-26日, 5月6日
<CD8>
大フーガ 変ロ長調 Op.133[録音]1970年3月20日
弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131[録音]1969年10月29-31日
<CD9>
弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132[録音]1969年10月29-31日
弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135[録音]1969年10月1-3日

【演奏】
ジュリアード弦楽四重奏団
ロバート・マン(第1ヴァイオリン)
アール・カーリス[第1~6、11~16番、大フーガ]、イシドア・コーエン[第7~10番](第2ヴァイオリン)
ラファエル・ヒリヤー[第1~10番]、サミュエル・ローズ[第11~16番、大フーガ](ヴィオラ)
クラウス・アダム(チェロ)

【録音】
1964-1970年、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック) BEETHOVEN 2020

掲載: 2020年01月10日 12:00

更新: 2020年04月15日 12:00