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ジュリアン・ショーヴァン&ル・コンセール・ド・ラ・ロージュによるペルゴレージ:スターバト・マーテル(合唱付き版)


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

ペルゴレージの「スターバト・マーテル」合唱付きと、ハイドンの教会音楽風交響曲の相性

フランスのシーン最前線で最もダイナミックな活躍をみせている古楽器オーケストラの一つで、とりわけ古典派以降の作品解釈で評価が高いル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。
ここで聴かせるのは競合多きペルゴレージの傑作『スターバト・マーテル』……と思いきや、演奏陣にはこちらも近年ますます存在感を強めつつあるフランス少年少女合唱団の名が。
ごく一般的な独唱二人版と音楽そのものは同じでありながら、ここでは1769年にパリで楽譜出版された合唱入りヴァージョンを使用。随所で合唱が響きに膨らみを持たせ絶妙なアクセントとなっており、それは冒頭から素晴らしい効果をあげています。

ナポリの作曲家ペルゴレージが1736年に早世した後も、彼の『スターバト・マーテル』は畢生の傑作として愛され、特にイタリア音楽の愛好者が増えつつあったパリでは定期演奏会コンセール・スピリチュエルの定番曲として、折々に編成を変えながら再演され続けました。
指揮者ショーヴァンは今回グヮダニーニ1780年製オリジナルのヴァイオリンを携えコンサートマスターとして楽隊を率い、20名程度の合奏を40名規模の合唱と効果的に対話させながら、俊才デヴォスとシャルヴェの美声とともにメリハリある音楽作りを聴かせます。

さらに興味深いことに、アルバム後半には当の楽譜がパリで出版される前年、ハイドンが古来の教会音楽作法を駆使して作曲した、交響曲第49番「受難」を併録(作品の性質をふまえ通奏低音楽器としてオルガンを導入)。
演奏の精妙さとあいまって両作は驚くほど自然に繋がり、これらの作品が人気を誇った18世紀後半のパリの気配が鮮やかに甦るかのよう。
ヴェルサイユ・バロック音楽センターのジュリアン・デュブリュクとショーヴァンによる、当時の演奏実践をふまえた解説も興味深い内容となっています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
1-13. ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):スターバト・マーテル(悲しみの聖母) ~1769年パリ版

14-17. ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):交響曲 第49番 ヘ短調「受難」 Hob.I: 49(1768)

【演奏】
ジョディ・デヴォス(ソプラノ)[1-13]
アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)[1-13]
フランス放送少年少女合唱団(合唱指揮: マリー=ノエル・マールテン)[1-13]

ジュリアン・ショーヴァン(ヴァイオリン、指揮)
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)
オーレリアン・ドラージュ(チェンバロ、オルガン)[1-13]
カミーユ・ドラフォルジュ(オルガン)[14-19]

【録音】
2021年4月
フランス放送オーディトリアム、パリ[1-13]
カーン歌劇場、カーン(フランス北部バス=ノルマンディ地方)[14-17]

輸入盤

 

国内仕様盤

[歌詞日本語訳、解説日本語訳付き]
歌詞日本語訳、解説日本語訳…白沢達生

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年12月23日 00:00