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すべて世界初録音!ペーテル・フリース・ユーハンソンによるスウェーデンのピアノ協奏曲集~ネーツェル、サンドストレム、タッロディ!(SACDハイブリッド)

ペーテル・フリース・ユーハンソン

ペーテル・フリース・ユーハンソンが挑む
スウェーデンのピアノ協奏曲3篇、世界初録音!

「偉大な作曲家の音楽と素晴らしい解釈」(BR Klassik)と評されたアルバム『ヘレーナ・ムンクテルの音楽』(BIS SA-2204)のセッションに参加したアーティストのひとり、スウェーデン放送 P2 のアーティスト・イン・レジデンスを務めたピアニスト、ペーテル・フリース・ユーハンソン Peter Friis Johansson(1983-)の新作。
彼が近年、一層の興味をもつようになったという「わが国スウェーデン」の初録音のピアノ協奏曲を3 篇、ライアン・バンクロフト Ryan Bancroft 指揮のヨーテボリ交響楽団の共演で録音しました。

ラウラ・ネーツェル Laura Netzel(1839-1927)は、フィンランドのランタサルミで生まれ、1 歳の時にストックホルムに移住しました。「女性作曲家」に対する偏見をきらい、「N・ラーゴ(N. Lago)」のペンネームで作品を発表。スウェーデンでもっとも国際的に認められた作曲家のひとりとして、特にドイツとベルギーとフランスで頻繁に作品が演奏されました。《ピアノ協奏曲》は、そのころに作曲された、彼女の書いたもっとも規模の大きい、ロマンティックな作品です。手書きによる版がいくつか、しかも不完全な状態でしか残されていないため、過去に全曲演奏されたことがなかったとされます。今回の録音は「スウェーデン音楽遺産」のクラース・ガッゲ Klas Gagge の校訂版に基づいて行われ、さらに、第3楽章「プレスト」の終結に向けて欠けた部分をユーハンソンが補筆完成して演奏されました。

スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム Sven-David Sandström(1942-2019)の《ピアノと管弦楽のための5つの小品》は、アンデシュ・ヴァール・ファウンデーションの委嘱により2016 年に作曲されました。彼が、初期の前衛的な手法から離れ、ネオロマンティックないしネオバロックな語法をめざすようになった1980 年代以降のスタイルの最良の例のひとつです。独奏ピアノが「ずっと高いところ、天の高みにあるといってもいい何か」(サンドストレム)を追い求め、美と調和をとりもどす……。「5つの小品」というさりげない曲名がつけられながら、作曲者がイマジネーションを自由に羽ばたかせた音楽です。2017年3月22日にヨーテボリで初演され、ペーテル・フリース・ユーハンソンに献呈されました。

アンドレーア・タッロディ Andrea Tarrodi(1981–)の《Stellar Clouds(星の雲)》は、彼女が初めて作曲した「ピアノ協奏曲」です。〈Introduction(序奏〉〈Star Formation(星形成)〉〈Constellations(星座)〉〈Cosmic Nursery(宇宙の育児室)〉〈Hpernova(極超新星)〉〈Solo Cadenza(ソロ・カデンツァ)〉〈Recapitulation(要約)〉の7 楽章で書かれた「天の旅」は、「爆発」や「スターダスト」といった宇宙のさまざまな事象が音楽に織りこまれ、SF映画のサウンドトラックを連想させる作品です。ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団の委嘱で書かれ、2018年4月12日、ユーハンソンがソロを弾いてストックホルムで初演されました。

指揮者のバンクロフトは、ロサンジェルスで育ち、2021年からBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席指揮者を務めています。
(キングインターナショナル)

『スウェーデンのピアノ協奏曲』
【曲目】
1.ラウラ・ネーツェル(1839-1927):ピアノ協奏曲 Op.84
2.スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942–2019):ピアノと管弦楽のための5つの小品(2016)
3.アンドレーア・タッロディ(1981–):ピアノ協奏曲第1番「星の雲(Stellar Clouds)(2015)

【演奏】
ペーテル・フリース・ユーハンソン(ピアノ)
ヨーテボリ交響楽団
ライアン・バンクロフト(指揮)

【録音】
2021年10月4-7日、ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)

DSD
5.0 Surround sound
マルチチャンネル
BIS ecopak
79'50

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2022年10月14日 00:00