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エトヴィン・フィッシャー/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第7,8,15,21,30&32番 (UHQCD2枚組)

フィッシャー

深い精神性に頭が下がります。
エドヴィン・フィッシャーのベートーヴェンが高音質で復活。

ベートーヴェンの権威でありながらエドヴィン・フィッシャーがピアノ・ソナタ全集の録音を遺さなかったことは今もって痛恨の極みであります。理由は様々にありましょうが一つにはシュナーベルの録音が先行したこと、そしてフィッシャー自身が腕の故障を自覚して録音に慎重になったことが挙げられると思います。当ライヴは戦後の録音故にテクニック面でかなり危ないところもありますが、これがベートーヴェンの気の迷いや揺れにマッチして正にベートーヴェンと同化したような凄みを醸し出しております。その「精神性」の高さは比類なく、シゲティの晩年の演奏に通じる求道的アプローチが見事です。特に第30番、第32番というベートーヴェンにとっても後期の作品において、その気高さが他を圧しています。音質もマスターに遡り新リマスタリングによって力を増しており、さらにUHQCD化で輝きが加わっております。座右に置き、繰返し味わいたい逸品と申せましょう。英日のライナーノート付です。
(ミューズ貿易)

【曲目】
ベートーヴェン:
<CD1>
ピアノ・ソナタ第7番(1948年ハンブルク)
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」(1952年11月23日)
ピアノ・ソナタ第30番(1952年6月18日)

<CD2>
ピアノ・ソナタ第15番「田園」
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第32番
1954年7月28日ザルツブルク
以上、モノラル、ライヴ録音

【演奏】
エドヴィン・フィッシャー(P)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020

掲載: 2022年11月22日 12:00