ポーランド後期ロマン派、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの知られざるピアノ協奏曲&チェロ協奏曲
ポーランド後期ロマン派、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの知られざる2つの協奏曲!
ベルリンでマックス・ブルッフに作曲を学び、クラクフ芸術協会の芸術監督を務め、ポーランド独立後はポズナンに定住し第二次世界大戦後まで生きたポーランド後期ロマン主義の作曲家、指揮者、教師、オルガン奏者、フェリクス・ノヴォヴィエイスキの2つの協奏曲。
軽快なスラヴ風の素材が使われ、後期ロマン派のヴィルトゥオージティが悠然と披露されるピアノ協奏曲 《スラヴ風(原題:Słowiański/英題:Slavic)》。
ポーランドの名チェロ奏者デジデリウシュ・ダンチョフスキ(1891-1950)のために捧げられ、戦間期のポーランド音楽では珍しい大規模な3楽章形式で作られたチェロ協奏曲。1930年代の新古典派の作曲家でも人気を博した協奏交響曲(シンフォニア・コンチェルタンテ)に近いスタイルによるソリストとオーケストラの濃密な対話では、名匠ウカシュ・ボロヴィチ&ポズナン・フィルの好サポートも十分に発揮されています。チェロ協奏曲の終楽章は初版と第2版(改訂版)の両方の演奏を収録。
ピアノ協奏曲のソロを務めるヤツェク・コルトゥスは、ブレハッチが優勝した2005年のショパン国際ピアノ・コンクールでファイナルに進出したピアニスト。チェロ協奏曲で初演者デジデリウシュ・ダンチョフスキが所有していた楽器を操るバルトシュ・コジャクは、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位(2001年)、プラハの春国際音楽コンクール(2006年)特別賞などを受賞してきたポーランドの名手です。
(東京エムプラス)
【曲目】
フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):
ピアノ協奏曲ニ短調 Op.60《スラヴ風》
1. Allegro con fuoco
2. Andantino. Poezja starego Krakowa / Poetry of Old Cracow
3. Maestoso - Vivace
チェロ協奏曲 Op.55
4. Allegro con brio
5. Aria – Andante tranquillo
6. Passacaglia – Allegro moderato
7. Passacaglia – Allegro moderato - II wersja / 2nd version
【演奏】
ヤツェク・コルトゥス(ピアノ)
バルトシュ・コジャク(チェロ)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2022年9月、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年03月17日 00:00