ボロヴィチ&ポズナン・フィルによる20世紀ポーランドの大作曲家ポラドフスキ:交響曲第3番、ヴァイオリン協奏曲、他
ポズナンで活躍した20世紀ポーランドの大作曲家。
ポラドフスキの音楽を鬼才ボロヴィチが振る!
ポーランド楽壇の次代を担う若き名匠ウカシュ・ボロヴィチが推し進めている知られざるポーランドの音楽家が遺した作品の発掘シリーズに加わるのは、シュテファン・ボレスワフ・ポラドフスキの協奏曲&交響曲集!
故郷のブウォツワベクで音楽を学び始めた後、ビドゴシュチュ音楽院、ポズナン国立音楽院でヘンリク・オピエンスキに作曲法と音楽理論を師事。その後、留学先のドイツ、ベルリンではエミール・レズニチェクに作曲を学んだ経歴の持ち主です。1930年からはポズナン国立音楽院の作曲法と音楽理論の教授、室内オーケストラのディレクターを務めたものの第二次世界大戦の勃発で環境が一変。1939年のナチス・ドイツのポーランド侵攻により逮捕されてしまいオパトゥフに強制送還。戦争終結まで同地でオルガニスト、合唱指揮者として活躍するなど苦難の時期を過ごしています。
戦後はポズナンへと帰還し、ポズナン国立音楽院に復職。音楽家としてだけでなく写真家としても知られ、ポーランド芸術写真家連盟のポズナン支部の会長を長く務めました。
その作風は新古典主義的、後期ロマン派的、そしてアヴァンギャルドの先取り的な響きも感じさせる独特のスタイル。
新古典主義と現代的な響きを併せ持つ「ヴァイオリン協奏曲」、後期ロマン派のスタイルを踏襲した「コントラバス協奏曲」、カロル・シマノフスキからの影響を感じさせる「交響曲第3番」など、3作品すべてが激動の20世紀ポーランドで誕生した秀作です。
ウカシュ・ボロヴィチとポズナン・フィルの熱演も、ポラドフスキの作品紹介に大きな役割を果たしています。
(東京エムプラス)
【曲目】
シュテファン・ボレスワフ・ポラドフスキ(1902-1967):
ヴァイオリン協奏曲 Op.70
コントラバス協奏曲 Op.26
交響曲第3番 Op.29
【演奏】
マルチン・スシツキ(ヴァイオリン)
ピオトル・チェルヴィンスキ(コントラバス)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2021年6月22日-28日、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年01月26日 00:00