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〈タワレコ限定・高音質〉若杉 弘/読売日本交響楽団 ビクター録音名演集(1966-71)~田園、幻想他(SACDハイブリッド3枚組)

若杉弘

タワーレコード・オリジナル企画盤
VICTOR x TOWER RECORDS  SACD化企画第3弾
世界初SACD&ディスク化 ビクター所蔵音源 貴重盤
若杉 弘/読売日本交響楽団 ビクター録音名演集(1966-71)~田園、幻想他
SACDハイブリッド 当時の最上のアナログ録音
2023年7月21日(金)若杉弘氏の命日にリリース予定!

 

~若杉 弘 & 読売日本交響楽団が1966〜71年の間に録音した名演を3枚にセレクト。今回の復刻にあたり、SACD層はオリジナルのアナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化。CD層はDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成。原音を忠実に追求したマスタリング:2023年にビクタースタジオでオリジナル・アナログ・マスターテープからデジタル化を行いマスタリング。

<仕様>:SACDハイブリッド、スリムケース仕様。盤面緑色仕様。
新規序文解説と、各初出時のオリジナル解説を収録、解説書合計32ページ
永久保存盤 最新復刻  特別価格 3枚組 \6,930(税込)
音源:ビクターエンタテインメント
マスタリング・エンジニア:袴田剛史氏
2023年7月21日(金)リリース予定
 
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

2022年9月にスタートしたビクター所蔵のアナログ音源のSACD化企画、最新第3弾をリリースします。これまで室内楽作品2作をリリースしてきましたが、今回は若杉弘と読売日本交響楽団が1966年以降に収録した西洋古典作品のなかから、6曲分をセレクトした3枚組を世界初SACD&初ディスク化音源として復刻します。これらの録音は若杉が世界に羽ばたく前に貴重な音源です。また、当時の日本でのオーケストラ録音の優秀さも十分感じられ、録音クオリティも良質なものが残されていました。オリジナルのアナログ・マスターテープの保存状態も良く、今回も瑞々しい当時の良質な音色が再現できています。当時の日本のクラシック音楽に対する想い入れが残る懐かしい録音を、最新の復刻でお楽しみください。また今回もSACD化の過程に拘り、極力ロスが少ない工程でマスターテープを忠実に再現するべく、最良の方法を選択し、SACDで聴くための復刻を重視しました。解説書はLP初出時のものを再掲し、新規文章も掲載しています。パッケージならではの永久保存盤としてお楽しみください。
<今回の音源の工程に関して>
●SACD層:新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから、ダイレクトにDSD化(2.8MHz)
●CD層:同様にDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成
●上記一連の工程は、ビクタースタジオの袴田剛史氏ルームで2023年3月に実施

*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

若杉弘

ビクター録音名演集(1966-71)~ベートーヴェン:田園、ベルリオーズ:幻想交響曲、ハイドン:驚愕、軍隊、他(SACDハイブリッド)
若杉弘/読売日本交響楽団

[NCS88016/8 (3SACDハイブリッド) 6,980円(税込)]

【収録曲】
<DISC1>
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」
2. ピョートル・チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」 作品71a

若杉弘
初出LPのアートワーク

<DISC2>
3. ルイ・エクトル・ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

若杉弘
初出LPのアートワーク

<DISC3>
4. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:交響曲 第94番 卜長調 「驚愕」
5. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:交響曲 第100番 卜長調 「軍隊」
6. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調 「時計」より 第2楽章

若杉弘
初出LPのアートワーク

【演奏者】
読売日本交響楽団
若杉弘(指揮)
【録音】
1966年11月(2) 収録場所不明、 1966年12月(5,6)、1969年8月16、17日(1) ビクター第1スタジオ
1970年2月19、20日(3) 世田谷区民会館、 1971年1月6日(4) 武蔵野音楽大学 ベートーヴェンホール
【Original Recordings】
ディレクター:井阪(1,3-6)、 田中(2)
監修:文部省教科調査官 花村大(2)
エンジニア:依田平三(1,3,4)、吉沢(2)、佐藤(5,6)  以上、苗字表記のみは名前表記は不明
【マスタリング・エンジニア】
袴田剛史(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

若杉弘 & 読売日本交響楽団が1966-71年の間に録音した名演をセレクトし、アナログマスターから復刻!日本のオーケストラによる初めての録音(ハイドン交響曲)をはじめ、後に世界に羽ばたく若杉の若かりし名演がここに蘇る!原音を追求したマスタリングを実施

 

 若杉弘が本格的にレコーディングに臨んだ黎明期に当たる1966年以降に読売日本交響楽団とビクターへ収録した各種音源のなかから、日本の現代音楽を除いた主に西洋古典音楽の作品群から6曲をセレクトし、今回3枚組に集成しました。これらの音源は、日本人の指揮者、演奏家、レコード会社によるステレオ収録での本格的な西洋音楽の録音のスタート期のひとつで、その後日本における西洋音楽の発展にも繋がる重要な盤であるとともに、当時の演奏水準の高さも確認できる貴重なものです。これまで一部は配信でリリースされていましたが、CD含めDISC化されるのは今回が初です。尚、今回の復刻は当時の市販音源や一部は学校に配布された鑑賞教材も含まれており、同時期にこのコンビはチャイコフスキーの「白鳥の湖」組曲やモーツァルトのジュピターも収録していましたが、残念ながらビクターの保管倉庫にはこれらのマスターテープが存在していませんでした。今回は上記2曲と現代音楽の録音を除く音源を主にセレクトしています。
 若杉弘は藝大在学中の1959年、二期会の《フィガロの結婚》で指揮者デビュー。1963年N響指揮研究員となり、現場での研鑽を積み、1965年に読売日本交響楽団の「指揮者」に就任しました。若杉は期待に応え、シェーンベルク《グレの歌》(1967年)、ワーグナー《パルジファル》(同年=毎日芸術賞受賞)、ペンデレツキ《ルカ受難曲》(1968年=芸術祭賞受賞)といった大規模声楽作品の日本初演を次々に成功させ楽壇を席巻しました。
ビクターによる若杉&読響録音は、まさに彼らが日本音楽界を力強く牽引していた時代に生まれました。当時の日本レコード界では日本人演奏家の録音レパートリーは日本の現代音楽に限られるのが常でした。しかし、ベートーヴェン《田園》初出時の西村弘治氏によるライナーノーツにある通り、「伝統から解釈や技巧を吸収したうえで、われわれの細やかな感受性と豊かな想像力を充分に発揮しさえすれば、『田園交響曲』を自分の歌にすることはできるはずだ」との切実な思いが、これらの録音の実現に繋がりました。日本人指揮者と日本のオケによる《田園》録音は、書店流通や私家盤を除けば、岩城宏之指揮NHK交響楽団 (コロムビア)に続く2例目でした。同様の理由で1970年2月のベルリオーズ《幻想》の録音も生まれました。この時点で日本人指揮者と日本のオケによる《幻想》はまだ存在していませんでした。ベルリオーズ作品は読響と1966年に《ロメオとジュリエット》、1974年に《トロイア人》を日本初演するなど、彼の看板レパートリーの一つでした。
 一方、1966年録音のハイドン《軍隊》、《時計》第2楽章、チャイコフスキー《くるみ割り人形》は事情が異なり、学校教育の鑑賞教材として録音されました。1971年録音のハイドン《驚愕》は、鑑賞教材だった《軍隊》を市販する際のカップリングのために録音されました。若杉はルーティンワークに陥ることなく、1965年に出版されたばかりの音楽学者H.C.ロビンス・ランドンによる校訂譜を用いることで、愛好家に新鮮な話題を提供しました。
 こうした進取の精神や教養の深さはいかにも若杉らしく、外交官の血をひく生来の社交性、英独仏語を自在に操る語学力もあいまって、その後1977年のケルン放送交響楽団首席指揮者就任、ドレスデン国立歌劇場常任指揮者などヨーロッパでの大活躍へと繋がってゆきます。本場の聴衆や楽員、音楽関係者を魅了することとなる「自分の歌」は、この録音集に確かに息づいています。
 今回の復刻では、ビクターが温度管理も含め厳重に保管していたオリジナルの2chのアナログ・マスターテープを用い、録音当時も使用していたスチューダーのA-80で再生した音源をSACD層用にはDSDでダイレクトに、CD層用には同じくDSD化された音源を基に出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kMzに変換しています。製品化にあたってはスタジオでマスターテープと比較の上、DSD2.8MHz、DSD5.6MHz、DSD11.2MHz、PCMは44.1kHzから192や384等、可能な限りのレートで試聴を行った上で、DSD2.8MHzのダイレクトを採用しました。これは、SACDのフォーマットが2.8MHzのため工程で一番ロスが少ないこと(他のレートでは最終的に2.8MHzに変換するため工程が多くなる)で、楽器の質感や音色が一番アナログ・マスターテープに近かったことによります。もちろん、今回もテープの状態が非常に良かったことにより、音楽性を重視した最小限のマスタリングに留めています。そのため、本来のアナログ・マスターテープに極めて近似した音を再現できました。尚、CD層はDSD化音源を使用し調整しています(今回、全工程は広義な意味も含め「マスタリング」という言葉を使用しています)。当時のビクターによる録音技術の粋を集めた素晴らしい音源が、今回の復刻ではまさに蔵出し的な意味合いも十分感じられる出来に仕上がっていますので、現在の技術を用いたこの素晴らしい録音を最大限お楽しみいただけます。
尚、解説書には貴重なLP初出時の各解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケットはLP初出時のデザインを基に文字等を加工の上で使用していますが、解説書に各オリジナルのジャケット・デザインを一部採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化、初ディスク化
※ マルチケース仕様
※ 2023年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:袴田剛史氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部別ジャケットを解説書等にカラーで掲載)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:板倉重雄(新規序文解説)、遠山一行氏、粟津則雄氏、西村弘治氏、篠田一士氏、福永陽一郎氏、西村弘氏、大宮真琴氏による初出時解説を再録、解説書合計32ページ