レイナウト・ファン・メヘレン&ア・ノクテ・テンポリス/ジャケ・ド・ラ・ゲル:《セファルとプロクリス》(2枚組)~貴重な全曲録音!
クープランと同世代の異才女性作曲家、唯一のオペラの真価に迫る全曲録音ついに登場!
大クープランと同世代で、早くからフランス王室に愛された女性作曲家ジャケ・ド・ラ・ゲルが1695年、満を持してパリのオペラ座で披露した本格歌劇《セファルとプロクリス》。
これまで部分的にしか録音が出ていなかった幻の名作ですが、ついに待望の全曲録音が登場します。
自身もバロックオペラ復興に大きく寄与する歌手として活躍するレイナウト・ファン・メヘレンが主役セファルを演じながら、自ら主宰するア・ノクテ・テンポリスを指揮。
不幸な思い違いから二人とも命を落としてしまう若き男女の悲恋は『ロミオとジュリエット』にも通じる筋書きで、神話の登場人物たちによる序幕まで含め物語は詩的かつスリリングな展開の連続。前評判が大きすぎたためか初演は成功せず数日で舞台から下げられてしまったそうですが、満を持して行われたこの録音はその不運が信じられなくなるほど、起伏豊かな作品本来の面白さを十全に引き出してやみません。
カシェ、ビノン、ブロンデールら頼もしい女声陣にモイヨン、アバディら男声も実力派揃い。台本への精緻な読み込みを感じさせる歌唱を支えるオーケストラにもトラヴェルソのアンナ・ベッソン、オーボエのブノワ・ローラン、トランペットのジャン=フランソワ・マドゥーフらソリストが続々名を連ねているだけあり、歌の流れを盛り上げる味わい深い演奏を随所で楽しませてくれます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
エリザベート・ジャケ・ド・ラ・ゲル(1665-1729):
抒情悲劇《セファルとプロクリス》
(序幕と全5幕/1694年パリにて初演)
台本: ジョゼフ=フランソワ・デュシェ・ド・ヴァンシ(1668-1704)
【演奏】
セファル、海の神ネレ…レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
暁の女神…エマ・ニコロフスカ(メゾ・ソプラノ)
プロクリス…デボラ・カシェ(ソプラノ)
花の女神フロール、ドリーヌ…ロール・ビノン(メゾ・ソプラノ)
イフィス、女司祭、ニンフ1…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
嫉妬の女神、海の神、トラキアの男…マルク・モイヨン(テノール)
北風の神ボレー、牧神パン…リザンドロ・アバディ(バス・バリトン)
アルカス…サミュエル・ナモット(バリトン)
ニンフ2、アテナイの女1、快楽の神の側女…フアン・ウェイリャン(ソプラノ)
アテナイの女2、牧人の女…ポリーヌ・ド・ラノワ(メゾ・ソプラノ)
羊飼い、ヘルト=ヤン・フェルビュケン(テノール)
王、絶望の神…ローラン・ブルドー(バリトン)
ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)
レイナウト・ファン・メヘレン(指揮)
ナミュール室内合唱団
【録音】
2023年1月17、18、21、22、23日
グラン・マネージュ(ナミュール音楽堂)、ナミュール(ベルギー南部ワロン地方)
総収録時間: 148分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年12月22日 00:00