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レオンスカヤ、新ウィーン楽派の音楽を弾く『ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン: ピアノ作品集』

レオンスキャ

シェーンベルク生誕150年記念。
繊細なタッチと絶妙なペダリングがもたらす、
バランス感覚に優れた新ウィーン楽派の音楽


ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き
日本語解説書には、オリジナルブックレットの解説の日本語訳と、相場ひろ氏により書下ろし解説を掲載


エリザーベト・レオンスカヤのこのアルバムでは、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルンの作品を収録した、新ウィーン楽派に敬意を表したものです。
レオンスカヤは、現代で最も称賛されているピアニストの1人であり、自分自身と音楽に忠実であり続けることで、スヴャトスラフ・リヒテルやエミール・ギレリスなど、ソビエト時代の偉大なロシア音楽家の足跡をたどっており、偉大な音楽の伝統(ロシアとウィーンの両方)の旗手として称賛され、その探求心でそれらを刷新しています。2022年、オブザーバー紙は「"伝説的"という言葉は厳重に控えるべきものです。ソビエト生まれのオーストリアのピアニストには、この言葉はぴったりです…70才代にもかかわらずで、年齢の半分の演奏者のようなエネルギーと機敏さを持ち、演奏には長年の知恵が詰まっています…レオンスカヤは存在感があり、その力強さと活力は衝撃を与える力を持っています」と、書いています。また、2020年にドイツの権威あるオーパス・クラシック賞を受賞した彼女は、音楽の真実を尊重する解釈者として称賛されています。
シューベルト、ベートーヴェン、ショパンなど古典派からロマン派の作品を得意とするレオンスカヤですが、これまでの録音で彼女が手掛けてきた近代作品は、お国物とも言えるムソルグスキー、スクリャビン、そしてショスタコーヴィチが挙げられるくらいで、このアルバムに収録された新ウィーン楽派の作品は、聴き手にとっても意外なものと言えるでしょう。半音階技法や無調、十二音技法を用いたこれらの作品は旋律美を堪能するよりも、機能する音型に目を向けるもの。彼女が得意とする「歌う」曲とは趣を意にするものかもしれません。しかし冒頭に置かれたウェーベルンの最初の一音を聴いただけで、この曲がウィーンの伝統を色濃く受け継いでいることに納得するはずです。「私が演奏するとき、ステージ上で自分自身を披露しているのではなく、演奏している音楽を披露しているのです。重要なのは音楽なのです。」と彼女が語っていますが、その繊細なタッチと絶妙なペダリングがもたらす彼女の演奏は、節度がありながらも、端々に漂うロマンティックな香りが無機質とも言えるソナタに彩りを与えています。バランス感覚が優れたレオンスカヤならではの美しい新ウィーン楽派の作品をご堪能ください。
2024年のシェーンベルク生誕150年の日に合わせて、9月13日に発売となります。
(ワーナーミュージック)

【曲目】
アルバン・ベルク
Alban Berg (1885-1935)
1.ピアノ・ソナタ Op.1

アントン・ウェーベルン
Anton Webern (1883-1945)
ピアノのための変奏曲 Op.27
Variationen fur Klavier (Variations for Piano) Op.27
2. I- Sehr maBig(きわめて適度な速さで)
3. II- Sehr schnell(きわめて急速に)
4. III- Ruhig flieBend(穏やかに流れるように)

アルノルト・シェーンベルク
Arnold Schonberg (1874-1951)
3つのピアノ曲 Op.11
Drei Stucke (Three Piano Pieces) Op. 11
5. I- MaBig(適度な速さで)
6. II- MaBig(適度な速さで)
7. III- Bewegt (活発に)

アルノルト・シェーンベルク
Arnold Schonberg (1874-1951)
6つのピアノ小品 Op.19
Sechs kleine Klavierstucke (Six Little Piano Pieces) Op.19
8. I- Leicht, zart (軽く、繊細に)
9. II- Langsam (ゆっくりと)
10. III- Sehr langsam (きわめてゆっくりと)
11. IV- Rasch, aber leicht (活発に、しかし軽く)
12. V- Etwas rasch (やや活発に)
13. VI- Sehr langsam (きわめてゆっくりと)

組曲 Op.25
Suite Op.25
14. I- プレリュード Praludium (Prelude)
15. II- ガヴォット Gavotte
16. III- ミュゼット Musette
17. IV- ガヴォット・ダ・カーポ Gavotte da capo
18. V- インテルメッツォ Intermezzo
19. VI- メヌエット Menuett
20. VII- トリオ Trio
21. VIII - メヌエット・ダ・カーポ Menuett da capo
22. IX - ジーグ Gigue

【演奏】
エリザーベト・レオンスカヤ(ピアノ)
Elisabeth Leonskaja (piano)

【録音】
2023年5月9-11日、ブレーメン放送ザール

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2024年07月19日 12:00