マルタ・アルゲリッチ『ザ・レジェンド - ピアノ・コンチェルト<限定盤>』LPレコード 2025年5月9日発売
伝説的なピアニスト、マルタ・アルゲリッチによる、
ピアノ協奏曲の名演からのアナログLPレコード・ベスト盤。
輸入盤LPレコード
「生ける伝説」という言葉は、マルタ・アルゲリッチにこそふさわしい表現です。その卓越した技巧、深い洞察、幅広いレパートリー、寛大さ、そして謎めいた彼女の演奏は、他に類を見ないほど魅力的なピアニストにしています。
マルタ・アルゲリッチは1941年6月5日、ブエノスアイレスで生まれました。彼女がピアノに興味を示したのは3歳のときでした。教師であるヴィンチェンツォ・スカラムッツァは、彼女に「感情」や「歌うような抒情的なライン」の重要性を教え込みました。これらは彼女の演奏において、現在でも一目で分かる特徴となっています。8歳のときにベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏してデビューし、その翌年にはモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(K.466)とバッハのフランス組曲第5番(BWV 816)を演奏しました。
1955年、彼女がオーストリアでフリードリヒ・グルダに師事するため、家族はヨーロッパへ移住しました。この際、アルゼンチン政府が彼女の両親にウィーンの大使館で外交官の職を与えて支援しました。彼女は1957年にジュネーブ音楽コンクールとブゾーニ国際コンクールで優勝しましたが、24歳のときにワルシャワで開催された第7回ショパン国際ピアノコンクールで優勝したことで、彼女が大きな才能であることが確立されました。その後、1965年の伝説的なショパン・リサイタル(EMI Classics、現在はWarner Classicsより発売)が続きます。
彼女の驚異的な技巧は、しばしばホロヴィッツと比較されます。例えば、ラヴェルの《夜のガスパール》を「非常に難しい」と聞かされてから3日間で習得したという逸話があります。彼女のソロキャリアは四半世紀にわたり続き、その間、ショパンやリストを中心とするロマン派の名曲を解釈する才能は、ラヴェル、ラフマニノフ、プロコフィエフ、メシアンといった20世紀の巨匠たちの作品を演奏する輝かしさと並ぶものでした。しかし、ステージ上での孤独感から、演奏を室内楽と協奏曲に限定する決断を下し、その後数十年にわたりその道を歩んでいます。彼女は現代の世代で最も輝かしいピアニストの一人としてのオーラを今なお放ち続けています。
(ワーナーミュージック)
【収録予定曲】
《Side A》
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 ~ 第2楽章:Larghetto
[共演]シャルル・デュトワ(指揮)モントリオール交響楽団
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 ~ 第2楽章:Romance
[共演]アレクサンドル・ラビノヴィチ(指揮)パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15 ~ 第3楽章:Rond
[共演]ユベール・スダーン(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
《Side B》
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 ~ 第1楽章:Allegro affettuoso
[共演]ニコラウス・アーノンクール(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 ~ 第3楽章:Allegro ma non troppo
[共演]シャルル・デュトワ(指揮) モントリオール交響楽団
【演奏】マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
【仕様】140gアナログLPレコード
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP アナログレコード
掲載: 2025年03月07日 12:00