Naxos~2026年6月第1回&第2回発売新譜情報(8タイトル)
掲載: 2026年05月20日 18:00

CD(7タイトル)、LP(1タイトル)
■作品詳細
今回はカール・タイケの行進曲集、シリーズ最終巻となる第3集に、ジモン・マイールのオラトリオ『ジュゼッペ』、ブラジルの作曲家グァルニエリの歌劇《ペドロ・マラザルデ》、フェリックス・ドレーゼケのピアノ作品集、ラニクルズ指揮、リヒャルト・シュトラウス:歌劇《インテルメッツォ》など、世界初録音を含むCD7タイトルとLP1タイトルがリリースされます。
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カール・タイケ(1864-1922):行進曲集 第3集 ー 新しい友、攻城戦祝祭行進曲、ドイツの芸術、若きドイツ 他
王立スウェーデン海軍バンド、アレクサンドル・ハンソン(指揮)
世界的で愛される行進曲「旧友」の作曲者として知られるカール・タイケ。軍楽隊に所属した彼は、激動の時代や政治状況に翻弄されつつも、独創的なメロディと色彩豊かな管楽器の響きによって、ドイツの演奏会用行進曲の発展に大きく貢献しました。本盤は、タイケの真価を再検証する全3巻シリーズの完結編です。没後43年を経て発見された「新しい友」をはじめ、敬愛するパウル・リンケに捧げられた「憂さ晴らし」など、軍楽の枠を超えた豊かな音楽性を備える名作の数々をハンス・アーレンスをはじめとする4名の編曲を交えた吹奏楽版で収録。単なる親しみやすさだけではない、タイケ芸術の奥深い魅力を浮き彫りにしています。シリーズを通じて演奏を担うのは、アレクサンドル・ハンソン指揮、王立スウェーデン海軍バンド。北欧の名門ならではの格調高く精緻なアプローチによって、タイケの芸術的価値が、鮮やかに現代へと蘇ります。
(ナクソス・ジャパン)
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世界初録音
ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):オラトリオ『ジュゼッペ』
フランツ・ハウク(指揮)コンチェルト・デ・バッスス
ヨハン・ジモン・マイールが1829年、ベルガモ音楽院での演奏会のために作曲したオラトリオ『ジュゼッペ』は、旧約聖書のヨセフの物語に基づく全3幕の作品です。その着想源となったのは、当時広く人気を博していたエティエンヌ・メユールの聖書オペラ《ヨゼフ》(1807)でした。メユールの作品が祈りや賛歌を中心とした抑制的な作風であるのに対し、マイールは劇的なアリアや二重唱を大幅に加え、華やかなイタリア・オペラの様式へと変貌させています。さらに、愛弟子のドニゼッティをはじめ、ロッシーニやベッリーニの旋律を引用する「パスティッチョ(既存の作品の引用による混成)」の手法も用いられており、学生たちが技巧を披露するのにふさわしい、多彩で華麗な音楽世界が繰り広げられます。この録音は、マイール研究の第一人者として知られるフランツ・ハウクによる世界初録音です。
(ナクソス・ジャパン)
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カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):歌劇《ペドロ・マラザルテ》、管弦楽伴奏歌曲集
ロベルト・ミンチュク(指揮)サンパウロ交響楽団、ジュリアナ・タイノ(メゾ・ソプラノ)、カロリーナ・ファリア(メゾ・ソプラノ)、アタッラ・アヤン(テノール)、レオナルド・ネイバ(バリトン)、コラル・パウリスターノ(合唱)
ナクソスが進める「ブラジルの音楽」シリーズは、ブラジル外務省主導の「Brasil em Concerto」計画の一環として、ブラジル音楽史において重要でありながら未録音であった作品を中心に紹介するプロジェクトです。本盤は、エイトール・ヴィラ=ロボスに次ぐ存在と評されるカマルゴ・グァルニエリの作品を収録。ブラジル固有の民族的要素を洗練された近代的語法によって昇華した「ブラジル・モダニズム」の旗手としての姿が鮮やかに示されます。前半に収録された《ペドロ・マラザルテ》は演奏時間30分ほどの小ぶりな作品で、夫の留守中に愛人を呼び込んだ妻の窮地を描く、3人のソリストのみで演じられる楽しい歌劇。さらに、婚礼の日に崖から転落した男女の悲劇を描く劇的声楽曲「ローラ・モッサ山脈」、先住民神話の生命力を鮮烈に描いた「マクナイーマの4つの詩」などの作品群を通して、グァルニエリが追い求めた独自の美学と実験精神を展望できる一枚となっています。
(ナクソス・ジャパン)
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フェリックス・ドレーゼケ(1907-1993):ピアノ作品集 ー 幻想曲風ソナタ、小さな物語 他
ウラディーミル・アチモヴィッチ(ピアノ)
フェリックス・ドレーゼケは、19世紀後半のドイツの作曲家です。初期はリストやワーグナーの影響を強く受けましたが、後に厳格な対位法と古典的な形式美を融合させた独自のスタイルを確立しました。ここに収録されたピアノ作品集は、彼の作風の変遷を凝縮したものです。リストが「シューマン以降の最高傑作」と絶賛した「幻想曲風ソナタ」は、ワーグナー風の濃密な情感と軽やかさを併せ持ち、彼の音楽的転換点を象徴する作品のひとつ。このほか、超絶技巧が光る《白衣の婦人》による大幻想曲をはじめ、親しみやすい幻想的小品や、抑制された抒情が美しい『小さな物語』、そしてショパンを彷彿とさせる「2つのピアノ小品」を収録。ドレーゼケ芸術の奥深い魅力を一望できる内容となっています。
(ナクソス・ジャパン)
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リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):歌劇《インテルメッツォ》 Op. 72(2枚組)
ドナルド・ラニクルズ(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
リヒャルト・シュトラウスの歌劇《インテルメッツォ》は、大家としての地位を確立したシュトラウスが自身の家庭生活を投影した自画像的なオペラです。主人公の指揮者シュトルヒと妻クリスティーネは、シュトラウス夫妻がモデル。些細な誤解から生じる夫婦の危機をユーモラスかつ情緒豊かに描いており、交響詩『家庭交響曲』のオペラ版とも呼べる作品です。音楽面では、《ナクソス島のアリアドネ》以降に探求された「伴奏付きレチタティーヴォ」が核となり、会話劇の自然な流れを重視した新機軸の語法が用いられています。また、題名の由来となった各シーンを繋ぐ11曲の流麗な「間奏曲」が、物語に劇的な色彩を添えるユニークな構成も見どころです。配役には、ベルリン・ドイツ・オペラ生え抜きのテノール、フィリップ・イェーカル(シュトルヒ役)をはじめ、円熟味を増したソプラノのマリア・ベングトソン(クリスティーネ役)、トーマス・ブロンデルら、演技力に秀た実力派が集結。ラニクルズの統率のもと、同歌劇場管弦楽団がシュトラウス特有の芳醇な響きと劇的な抒情を鮮やかに描き出しています。
【同内容の映像】
DVD…2.110780
Blu-ray … NYDX-50428(国内仕様盤)、NBD0188V(輸入盤)
(ナクソス・ジャパン)
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フランツ・リスト(1811-1886):ピアノ曲全集 第69集 - コラール・トランスクリプション集
マイケル・ケイコフ(ピアノ)
大人気シリーズ、リストのピアノ曲全集。第69集では超絶技巧の裏側に潜むリストの精神的探求を浮き彫りにします。合唱曲『プロメテウス』にまつわる作品では、初期の力強い編曲が、10年後の「パストラーレ」で内省的な響きへと変化。1883年の同曲の編曲は更なる深化を遂げています。学生歌「いざ楽しまん」や「英雄的行進曲」は比較的華やかな曲調。一方、「3つのシャンソン」やウェーバー作品の編曲では抒情的な親密さが際立ち、ロッシーニの「神なる愛」や晩年のシラーの詩に基づく合唱曲の旋律を用いた「芸術家に寄す」といった宗教的・思索的な小品は、独特な響きの深みと、静けさが胸を打つ境地にたどり着いています。演奏するマイケル・ケイコフは、一つひとつの曲を「独立した完成されたドラマ」と解釈して演奏に臨みました。
リストは同じメロディを何十年もかけて磨き直すことがありましたが、ケイコフはその変化の跡を丁寧になぞるように演奏、虚飾をすべて捨て去った晩年の静かな曲にいたるまで、どの演奏も深い説得力に満ちています。
(ナクソス・ジャパン)
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期待の新進演奏家シリーズ/ヴィルジル・バルト
ヴィルジル・バルト(ギター)
2025年に世界最高峰のGFA(アメリカ・ギター財団)国際コンクールを制したヴィルジル・バルト(2003年生まれ)。トゥールーズとパリで学び、2023年のパリ国際、2024年のマウリツィオ・ビアジーニ、2025年のコブレンツ国際の各コンクールでも優勝を飾るなど、大きな注目を集めています。GFAコンクール優勝記念で制作されたこのアルバムでは、確かな技術と深い音楽性を背景に、スカルラッティやブクステフーデといったバロック時代の作品からロマン派音楽、近現代の作品に至るまで、時代を跨ぐ多彩なレパートリーを披露。爽快なテクニックと感性が紡ぐギター音楽の魅力をお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)
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トニー・バンクス(1950-):オーケストラのための18作品 - ファイヴ、シックス、セヴン(4枚組LP)
トニー・バンクス(ピアノ、チェレスタ)、チェコ・ナショナル交響楽団、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 他
伝説的ロックバンド「ジェネシス」のキーボード奏者、トニー・バンクス。彼は以前からオーケストラ音楽に強い関心を持っており、映画音楽での成功を経て、自らの創造性を投影した一連の組曲を完成させました。2002年録音の『セヴン』、2011年の『シックス』、2017年の『ファイヴ』として発表されたこれらの名作が、今回LP4枚組のセットとなって再登場します。
特定の古典的形式に縛られない、自由で独創的な「バンクス・ワールド」が全開。自身が監修したオーケストレーションは、フル・オーケストラによる贅沢な演奏で紡がれ、哀愁と歓喜が同居する彼特有のメロディを洗練された形で描き出しています。特に『ファイヴ』で聴けるバンクス自らのピアノやチェレスタの音色も大きな聴きどころ。ロック界のレジェンドが到達した、オーケストラ音楽の豊かな結実を堪能できるコレクションです。
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