インタビュー

刀のように言葉と音楽を磨く表現者たち

掲載: 2002年06月06日 12:00

更新: 2003年03月03日 21:18

 ナンバーガールは唯一無二の言語表現と独自のビートを獲得した。それはTHA BLUE HERBから衝撃を受け(ここ事実)、その音をトレースした結果?(ここ事実じゃない)……否! いかにオノレの内面から出るものに表現としての強度を与えていくか?ってことにジャンルや手法の正解なぞありはしない。そんな話をひとつ、ふたつ。

 討論は声のデカいヤツ、言葉数の多いヤツの勝ちだが、音楽に関してはンなこたぁない。ギリギリの音数で成り立つ54-71のファンク(ギター音量の小ささときたら!)になぜ頭から血が噴き出すくらい興奮できるのか?どんなラウドネス/ヘヴィーネスにも勝る一音一音に込められた本気ネスに他ならん。ドドッ!!……バチィッッ!!と。オノレの発す言葉、鳴らす音すべてを磨き魂宿らせる、そんな音楽は例外なくドーパミンを過剰に放出させてくれるし〈ブーム〉なんぞに潰されない。ニューエスト・モデルというロックンロール・バンドはバンド・ブームの渦中にあって流されることなく言葉を磨き、語彙を増し多彩なリズムを身につけていった。その後、ソウル・フラワー・ユニオンとなりオノレの言葉と音楽をがっちり持った表現者であり続けているのはご存じのとおり。そうそう、忘れてはいけない、じゃがたら。時には辛辣に響く力強い言葉と「心の内から湧き出る踊りができるビート」(ヴォーカルの故・江戸アケミいわく)でもって、パンクスから寿町の住民まで等しく踊らせていたのだった。そういやアケミは自分を〈ロックンローラー〉ってよく言ってたもんだが、BOSS THE MCの言う〈ヒップホップ〉とまったく同じ意味に聞こえやしまいか。

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ソース: 『bounce』 232号(2002/5/25)

文/フミ・ヤマウチ